アベノミクス・トレードの賞味期限

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いわゆる安倍首相誕生→

強力な金融緩和期待からの円売り(=安倍トレード)により、ドル/円は先ほど3/15につけた年初来高値 84.2円 に接近。この選挙直前のタイミングでの到達から、週明けのクロス円相場を考える。

・ドル円チャートを見ると、9/13 77.13円から妥当な押し目、踊り場を形成しながらの円安トレンドを形成中。11月の前記安倍トレードがその勢いを加速させているように見えます。

・パターンは常に3つですが、予定通り安倍新首相が誕生したとしても「Buy the rumor, sell the fact」での円高、また強力なという文言が弱気転換したとしても同様、仮に過半数割れや、その他サプライズな結果が出たならば、クロス円の下落はさらに大きなものになると予想されます。

・テクニカル、ファンダメンタルズ、相場心理共に来週の反転を想像させますが、IMM市場の動向のみが気がかりです。

12月17日に取引中心の12月限がLTD(取引最終日)を迎えるため、同日までに12月限の全てのポジションを反対売買により決済するか、13年3月限へロールオーバーするかの判断を迫れることになる。前者の場合であれば、膨大なショートが解消されるため円高圧力となってくるが、総取組高の内訳を見ると12月限が12月6日時点の20.9万枚をピークに14.8万枚まで減少する一方、13年3月限が12月6日時点の2.7万枚から14.2万枚まで拡大しており、膨大な円ショートがロールオーバーされていることを示唆している。クリスマス休暇入り前には、持ち高調整や利益確定の円買い戻しが持ち込まれるとみられるものの、限月別の取組高の状況からはIMMファンド筋の円ショート戦略が、来年1-3月期に引き継がれる可能性が高いとみておく必要がありそうだ。 出所:森デイリーレポートより


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