株式投資における銘柄選択で重要なポイント8 〜PERの推移〜
株式投資において、「PER(株価収益率)」は銘柄選びの際に重要な指標の一つです。しかし、単にPERが低いか高いかを見るだけでは不十分で、過去の推移をチェックすることが大切です。
この記事では、初心者にもわかりやすくPERの意味や推移の重要性について解説していきます。
🔹 ① PER(株価収益率)とは?
PER(倍)= 株価 ÷ 1株当たりの利益(EPS)
📌 PERの基本的な意味
- 企業の利益に対して、投資家が何倍の株価を支払っているかを示す指標
- PERが高い → 株価が割高(投資家が将来の成長を期待している)
- PERが低い → 株価が割安(市場が企業の成長性を低く見積もっている)
📍 PERの目安
- 10倍以下:割安圏(市場から低評価を受けている可能性)
- 10~20倍:標準的な水準(一般的な企業の平均)
- 20倍以上:割高圏(成長期待が高い銘柄)
例えば、PERが15倍の企業は、「1年間で稼ぐ利益の15年分の価格で株が取引されている」ということを意味します。
🔹 ② なぜ「PERの推移」が重要なのか?
PERの数値だけを見て「高い or 低い」と判断するのは危険です。なぜなら、PERは企業の成長性や市場の評価によって変動するからです。過去のPERの推移をチェックすることで、株価が割高なのか割安なのかをより正確に判断できます。
✅ ① 過去のPERと比較することで適正な評価を判断できる
例えば、ある企業の過去5年間の平均PERが15倍だったとします。しかし、現在のPERが25倍なら、市場がその企業を「過去と比べて高く評価している」ことがわかります。逆に、PERが10倍なら「過去と比べて割安」かもしれません。
✅ ② 企業の成長フェーズを見極める手がかりになる
- 成長企業はPERが高くなりやすい(市場が期待しているため)
- 成熟企業はPERが安定する(市場が安定した利益を期待している)
- 衰退企業はPERが低下しやすい(市場が成長の鈍化を織り込むため)
✅ ③ 市場のバブルや暴落の兆候をつかめる
過去のPERと比較して極端に高くなっている場合、市場のバブルの可能性があります。逆に、急激に低下している場合は市場が過度に悲観的になっているかもしれません。
🔹 ③ PERの推移をどうやってチェックする?
PERの推移を確認する方法はいくつかあります。
📌 ① 企業の過去のPERをチェック
企業の過去の決算データや株価データをもとに、過去数年間のPERを確認できます。5年~10年の長期的な推移を見て、現在のPERが過去と比べて割高か割安かを判断するとよいでしょう。
📌 ② 業界平均PERと比較
同じ業界の他の企業と比較することで、その企業のPERが割高か割安かを判断できます。例えば、同じ業界の平均PERが15倍なのに、ある企業のPERが30倍なら割高かもしれません。
📌 ③ 景気サイクルを考慮する
景気の影響を受けやすい業界(自動車、半導体、鉄鋼など)は、好景気のときにPERが高く、不景気のときにPERが低くなります。そのため、景気サイクルも考慮してPERの推移を見ることが重要です。
🔹 ④ PERの推移を利用した投資戦略
📍 ① 割安なタイミングで購入する(バリュー投資)
- 過去のPERと比べて現在のPERが低い企業を探す
- 業績が安定しているのにPERが低下している企業は「買いのチャンス」
📍 ② 成長性のある銘柄に投資する(グロース投資)
- PERが高い企業でも、売上や利益が成長し続けているなら投資価値がある
- ただし、過去のPER推移と比べて極端に高すぎる場合は慎重に判断する
📍 ③ PERの変動を活用した短期売買
- 過去のPER推移を見ながら、異常に高騰したときに売却し、割安なときに購入する戦略
🔹 ⑤ まとめ:PERの推移をチェックする重要性
✅ 単純にPERの数値だけでなく、過去の推移を確認することが大切
✅ 過去のPERと比較することで、現在の株価が割高か割安かを判断できる
✅ 業界平均と比較して、適正なPERを見極めることが重要
✅ PERの変動パターンを知ることで、投資のタイミングを見極めることができる
PERは「今の株価が割高か割安か」を判断する上で大事な指標ですが、それだけで判断するのではなく、「過去の推移や業界平均と比較すること」がより良い投資判断につながります!






