世界の外国為替取引規模が今年4月時点で1日平均3兆2100億ドル(約369兆円)と初めて3兆ドルの大台に乗せた。
国際決済銀行(BIS)が25日発表した調査内容によると、
・3年前の調査時、1兆8800億ドルと比べ約71%増。
・国別シェアで日本は6.0%と前回(8.3%)より下がり、3位から4位に後退。
比較可能な1995年の同調査以降最低で、グローバル金融市場での地位低下が浮き彫りに。
・首位は英国の34.1%。(世界外為取引の1/3以上)
英国はアジアと米欧の両方から取引に参加しやすい立地条件(=ロンドンタイム)で、外貨取引が集中。
中でも外貨準備が急増したアジアの新興国などが運用通貨をドル以外に多様化しようと英ポンドやユーロ取引を増やしたことが影響した模様。
・2位は米国(16.6%)、3位はスイス(6.1%)。
5位のシンガポール(5.8%)は前回よりシェアを高め、日本に肉薄している。
(26日 ロンドン=吉田)
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