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株式投資をする際に、企業の決算書や財務諸表を分析することは不可欠です。企業の財務状況や収益性を把握し、投資判断をするために、以下の3つの財務諸表を分析することが重要になります。
企業の一定期間の「収益」や「費用」、最終的な「利益」を示す指標であり、企業の経営パフォーマンスを評価する上で重要です。
項目 | 説明 | 注目ポイント |
---|---|---|
売上高(Revenue) | 企業の主な事業活動による収益 | 売上が安定して伸びているか? |
売上総利益(Gross Profit) | 売上高から売上原価を引いた利益 | 粗利率(売上総利益率)が業界平均と比べて高いか? |
営業利益(Operating Profit) | 企業の本業の利益(売上総利益から販管費を引いたもの) | 本業が安定して稼げているか?営業利益率の推移は? |
経常利益(Ordinary Profit) | 営業利益に財務収支(受取利息・支払利息など)を加味した利益 | 本業+財務活動の収益が安定しているか? |
当期純利益(Net Profit) | 最終的な純利益(経常利益から税金などを引いたもの) | 安定して黒字か?異常な変動がないか? |
✅ ポイント
企業の一定時点の「資産」「負債」「純資産」のバランスを示す指標で、財務の健全性を評価するために重要です。
項目 | 説明 | 注目ポイント |
---|---|---|
総資産(Total Assets) | 企業が保有する資産の総額 | 資産が安定して増えているか? |
流動資産(Current Assets) | 1年以内に現金化できる資産(現金・売掛金・在庫など) | 現金が十分にあるか?在庫が過剰ではないか? |
固定資産(Fixed Assets) | 1年以上保有する資産(設備・土地・投資など) | 設備投資が適切に行われているか? |
流動負債(Current Liabilities) | 1年以内に支払うべき負債(買掛金・短期借入金など) | 短期的な負債が重すぎないか? |
固定負債(Fixed Liabilities) | 1年以上の長期借入金や社債など | 過大な借入がないか? |
純資産(Equity) | 企業の資産から負債を引いた自己資本 | 自己資本比率が高く、財務が健全か? |
✅ ポイント
企業のお金の流れ(キャッシュフロー)を示す指標であり、黒字倒産のリスクを判断するのに役立ちます。
項目 | 説明 | 注目ポイント |
---|---|---|
営業活動によるキャッシュフロー(Operating CF) | 本業で生み出した現金の流れ | これがプラスで安定しているか? |
投資活動によるキャッシュフロー(Investing CF) | 設備投資やM&Aなどの資金の流れ | 過剰な投資や設備投資がないか? |
財務活動によるキャッシュフロー(Financing CF) | 借入や配当、株式発行の資金の流れ | 過剰な借入がないか?株主還元(配当など)が適切か? |
✅ ポイント
決算書の数字をより深く分析するために、以下の指標も活用します。
指標 | 計算式 | 意味 |
---|---|---|
ROE(自己資本利益率) | 純利益 ÷ 自己資本 × 100 | 株主資本に対する利益率(15%以上が優良) |
ROA(総資産利益率) | 純利益 ÷ 総資産 × 100 | 企業が資産をどれだけ有効活用しているか(5%以上が理想) |
PER(株価収益率) | 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS) | 株価が利益の何倍で評価されているか(低いほど割安) |
PBR(株価純資産倍率) | 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS) | 株価が純資産の何倍で評価されているか(1倍以下は割安) |
配当利回り | 1株当たり配当 ÷ 株価 × 100 | 株主への配当の割合(3%以上なら高配当) |
決算書・財務諸表を分析することで、企業の成長性・収益性・財務健全性・キャッシュフローの状況を把握できます。
これらを総合的に判断することで、投資の成功確率を高めることができます!