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EA運用における「フル稼働前提」の本質

稼働/停止を繰り返す運用は「EA運用」ではない理由

近年、EA(自動売買システム)を相場状況に応じて「稼働したり停止したり」する運用が話題になることがあります。
例えば、

 ●調子が悪いから止める

 ●売買チャンスが来たら再稼働する

こうした運用は一見すると慎重で賢い方法のように思えますが、実際にはEAの前提を崩す行為であり、本当のEA運用とは言えません。

では、何が正しいEA運用なのでしょうか。
その本質に迫ります。


EA運用の基本前提は「フル稼働」である

当社の設計するEA、特に W2C-Fibozow などは、
一定のロジック設計と統計構造を前提に、フル稼働させることを前提として設計されています。

というのも、EAとは

 ●相場環境を含めて設計されたロジック

 ●勝ちも負けも含めた確率分布

 ●継続的な統計性の獲得

といった要素で成り立っており、
「都合の良い場面だけ使う」ためのものではありません。

EAのバックテストとは、

同じ条件・ルール・判断基準で使い続けた場合の収益と損失の分布を検証するものです。

途中で稼働停止を繰り返すと、
このバックテスト自体が成立しなくなってしまいます。


稼働/停止を繰り返すEAは「裁量トレード」になってしまう

EAは本来、機械的にルールを実行する仕組みです。
一方で、人が相場を見て判断して止める、あるいは再稼働するという行為は、
実質的に裁量トレードと同じです。

裁量トレードが難しい理由は、「判断を当人が行う」という点にあります。
EAを止めたり再稼働したりするのであれば、
それは人間の判断が介在しているということであり、
EAの最大の価値である再現性を損なってしまいます。


バックテストの有効性が損なわれるリスク

EAのバックテスト結果は、

 ●期待値

 ●勝率

 ●ドローダウン

 ●ペイオフレシオ

といった様々な統計指標から導かれます。
これらは、EAが継続利用されるという前提で有効な数値です。

しかし、途中で停止を挟む運用では、

 ●バックテストの条件と実運用が一致しない

 ●統計値が現実の稼働状況と整合しない

 ●運用リスクの評価値が無効化される

といった問題が生じます。

つまり、
稼働/停止を繰り返す運用は、EAのバックテストとその再現性を自ら否定する行為なのです。


EAは「相場を当てる道具」ではない

EAは、決して相場を予測して使い分けるための道具ではありません。
むしろ、確率的優位性のある行動を淡々と繰り返す仕組みです。

例えば、

 ●調子の良い相場局面だけ稼働

 ●難しい局面は停止

という運用は、
裁量トレードの延長線上にあり、
EAの本質を捻じ曲げています。


W2C-Fibozow が提唱する「正しいEA運用」

当社の W2C-Fibozow は、
勝ち負けを含めた損益分布、不調期の存在、ドローダウンまで設計に織り込んだロジックです。

そのため、フル稼働を前提とした運用を推奨しています。
EAは「相場を見て使い分けるもの」ではなく、
設計に基づいて継続するものです。

この設計前提があってはじめて、
バックテストは実運用として意味を持ちますし、
EAは資産運用の道具として成立します。


まとめ:EA運用の本質を見失わないために

EAを稼働・停止を繰り返す運用は、
一見リスク回避に見えるかもしれませんが、
EAという仕組みの前提を崩してしまう行為です。

EA運用は、判断をその場で下すものではありません。
判断を事前に設計し、それを実行し続ける仕組みとしてこそ機能するのです。


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