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EAポートフォリオを活用した資産運用について

〜 次世代運用モデルとしてのシステムトレード〜

株式会社トリロジー(投資助言・代理業登録業者)


はじめに|資産運用は「商品選び」から「構造設計」の時代へ

長期資産運用の世界では、長らく
「どの銘柄を買うか」「どの市場に投資するか」が中心テーマでした。

株式、投資信託、ETF、暗号資産…。
しかし2020年代に入り、金融市場は明確な転換点を迎えています。

それは、
“商品を選ぶ時代”から“運用構造を設計する時代”への移行です。

本稿では、株式投資・インデックス投資・アクティブファンド・裁量トレードの構造的限界を整理したうえで、
EA(Expert Advisor)ポートフォリオによる資産運用が、なぜ次世代モデルとなり得るのかを、
統計・リスク設計・分散理論の観点から解説します。


第1章|株式投資・インデックス投資が抱える構造的問題

1-1. 株式投資は「企業リスク」と「市場リスク」から逃れられない

株式投資は、企業価値の成長を享受できる一方、
以下のリスクを不可避的に内包しています。

 ● 景気循環リスク

 ● 政策・金利リスク

 ● 産業構造転換リスク

 ● 不祥事・経営判断リスク

これらは分散によって軽減できても、消すことはできないリスクです。

特に長期投資においては、
「リターンの源泉=経済成長」という一点依存構造を持つ以上、
大局的な市場低迷期を避けることはできません。


1-2. インデックス投資の本質は「市場ベータへの賭け」

インデックス投資は、
 ● 低コスト
 ● 長期的には右肩上がり
という合理性を持ちます。

しかし本質的には、
“市場が成長し続ける”という前提条件付きモデルです。

インデックス投資において、投資家がコントロールできるのは

 ● 積立額

 ● 時間

だけであり、

 ● ドローダウン
 ● リターン分布
 ● 回復期間
 ● 勝率
といった運用の中核構造は一切コントロールできません。


1-3. アクティブファンドが抱える現実的限界

アクティブファンドは「市場平均を超える」ことを目標に掲げますが、
実際には長期でインデックスを上回り続けるファンドはごく一部です。

その理由は明確です。

 ● 運用者の属人性

 ● 資金流入出による運用制約

 ● ファンドサイズ拡大による機動性低下

 ● 市場環境変化への適応遅れ

そして何より、
投資家自身が運用構造に関与できない点にあります。


第2章|裁量トレードという「最難関運用モデル」

FXや株式の裁量トレードは、理論上は最も自由度の高い運用です。

しかし同時に、
最も難易度が高く、再現性が低い運用モデルでもあります。

なぜなら裁量トレードは、

 ● 環境認識

 ● エントリー判断

 ● 損切り判断

 ● 利確判断

 ● ロット調整

 ● 感情制御

という複合タスクを人間一人の認知能力に依存させる構造だからです。

統計的に見ても、
長期にわたり裁量で安定収益を出し続けるトレーダーは極少数です。

裁量トレードは“可能性”としては優れています。
しかし“資産運用モデル”としては極めて不安定なのです。


第3章|EAポートフォリオという「構造設計型運用」

EAポートフォリオ運用の本質は、
売買そのものではなく「運用構造」を設計できる点にあります。

EAとは、単体で見ると一つの売買戦略に過ぎません。
しかし複数EAを組み合わせた瞬間、それは統計制御可能な運用システムへと変化します。


3-1. 通貨分散 × ロジック分散

EAポートフォリオでは、分散は二層構造で行います。

① 通貨分散
 EURUSD / GBPUSD / USDJPY / AUDUSD …
 値動き特性の異なる市場に分散

② ロジック分散
 トレンドフォロー
 レンジリバーサル
 ブレイクアウト
 ボラティリティ収縮拡大型

これにより、
「すべてが同時に機能不全に陥る確率」を構造的に引き下げます。


3-2. ペイオフレシオと勝率を“設計できる”唯一の運用

EAポートフォリオでは、

 ● 勝率

 ● ペイオフレシオ

 ● 取引頻度

 ● リスクリワード

 ● 損益分布

設計段階で調整できます。

これは株式・投信・裁量には存在しない概念です。

たとえば、

 ● 勝率40% ✕ ペイオフ2.1

 ● 勝率65% ✕ ペイオフ0.9

といった性格の異なるEAを組み合わせることで、
ポートフォリオ全体の損益分布を滑らかにします。


3-3. カルマーレシオという「長期運用の核心指標」

トリロジーでは、
単なるPFや勝率ではなく、**Calmar Ratio(カルマーレシオ)**を重視します。

カルマーレシオ = 年率リターン ÷ 最大ドローダウン

この指標は、
「どれだけ効率よくリスクを資産成長に変換しているか」を示します。

EAポートフォリオは、
・年利
・最大DD
同時に設計・検証・改善できる唯一の運用形態です。


第4章|EA運用は「確率制御型資産運用」である

EAポートフォリオとは、
未来の値動きを当てるモデルではありません。

確率分布を設計する運用です。

 ● 負けの大きさ

 ● 勝ちの大きさ

 ● 負けが続く確率

 ● 回復に必要な期待値

これらを事前に数値化し、
「その確率を受け入れられるか」という運用設計を行う。

ここにおいて、
EA運用は投機ではなく工学モデルになります。


第5章|次世代資産運用としてのEAポートフォリオ

金融資産運用の本質は、
「大儲けをすること」ではなく『退場しないこと』です。

EAポートフォリオ運用は、

 ● リスクを定義できる

 ● 損益分布を設計できる

 ● 構造を検証できる

 ● 改善プロセスを組み込める

という点で、
初めて『工業製品としての資産運用』を可能にしました。


結語|投資の主語が「相場」から「設計」に変わる時代

これからの資産運用において問われるのは、
「どの銘柄か」ではなく「どの構造か」です。

トリロジーが提供するEAポートフォリオは、
短期収益を競う商品ではなく、
長期資産形成のための運用インフラです。

利益を追う前に、生存率を設計する。

この思想こそが、
次世代運用モデルの中核になると私たちは考えています。


株式会社トリロジー

2008年創業/EA開発・運用支援
投資助言・代理業登録

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