ランダム・ウォーク理論とは?
ランダム・ウォーク理論(Random Walk Theory)とは、株価や為替レートなどの金融資産の価格変動は予測不可能であり、過去の動きから将来の価格を正確に予測することはできないとする理論です。この理論は、経済学者ポール・サミュエルソンやバートン・マルキールらによって広められました。
この考え方の根底には、「市場は効率的であり、すべての利用可能な情報がすでに価格に反映されているため、過去の価格データを基にしても将来の価格を予測することはできない」という**効率的市場仮説(EMH: Efficient Market Hypothesis)**が存在します。
例え話で理解するランダム・ウォーク理論
🐶「犬と飼い主の散歩」
公園で飼い主が犬を連れて散歩している場面を想像してください。
- 飼い主(長期的な市場の成長)→ 一定の方向に向かって歩いている
- 犬(株価の短期的な動き)→ 飼い主の周りをあちこち動き回る
犬は時々前に走ったり、逆に後ろに下がったりしますが、最終的には飼い主の進む方向に従うことになります。これと同じように、短期的な株価の動きはランダムで予測困難ですが、長期的には市場全体の成長(経済の拡大)に沿った動きをすると考えられます。
ランダム・ウォーク理論の示唆する投資戦略
- 短期売買では利益を得にくい
→ 短期の株価変動はランダムで予測不可能なため、デイトレードなどの短期売買は高リスク。
- インデックス投資が有効
→ 個別銘柄の動きを予測するのではなく、市場全体に分散投資する方が合理的。
- 長期投資を重視する
→ 短期の変動を気にせず、長期的な視点で資産を増やす戦略が有効。
まとめ
ランダム・ウォーク理論は、「株価の動きは予測できない」という前提に基づいており、短期的なトレードの難しさを示しています。そのため、長期的な市場成長に期待した分散投資やインデックス投資の有効性を支持する考え方ともいえます。