VIX指数(Volatility Index)とは…
VIX指数(Volatility Index) は、「恐怖指数」とも呼ばれ、今後30日間の**S&P500の予想ボラティリティ(価格変動率)**を表す指数です。シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表しています。
🔍 VIX指数の概要
-
対象:S&P500指数(SPX)のオプション価格
-
種類:インプライド・ボラティリティ(予想変動率)
-
期間:今後30日間の変動率を年率換算
-
単位:%表示(例:VIX = 20 → 年率20%の変動が見込まれる)
🧮 VIXの計算方法(概要レベル)
VIXは、S&P500のコール・プットオプションのプレミアム(価格)を使って、今後30日間のボラティリティを数式で求めるものです。計算は以下のステップで行われます。
📘 ステップ①:対象オプションの選定
-
満期30日前後のSPXオプション(近月・翌月の2種類)を対象にする
-
原資産価格に近いストライク価格のプット&コールを幅広く利用
-
アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のオプションが中心
📘 ステップ②:各オプションの貢献度(加重)を計算
-
各オプションの市場価格(プレミアム)とストライク価格、ビッド/アスク中間値から、 オプションの**ボラティリティ寄与度(加重値)**を計算
📘 ステップ③:インプライド・ボラティリティを求める
VIXは、以下のような数式をベースにしています(※簡略化):
σ2=2T∑iΔKiKi2eRTQ(Ki)−1T(FK0−1)2\sigma^2 = \frac{2}{T} \sum_{i} \frac{\Delta K_i}{K_i^2} e^{RT} Q(K_i) – \frac{1}{T} \left( \frac{F}{K_0} – 1 \right)^2
-
TT:満期までの年数(例えば30日 ÷ 365)
-
KiK_i:ストライク価格
-
ΔKi\Delta K_i:ストライク価格の間隔
-
Q(Ki)Q(K_i):各ストライクのオプション価格(ビッド/アスク中間)
-
FF:フォワード価格(先物に近い理論価格)
-
RR:無リスク金利(短期米国債金利など)
📘 ステップ④:年率換算し、VIXを導出
上記で得られた分散 σ2\sigma^2 から、30日間のボラティリティ(標準偏差)を年率換算:
VIX=100×(T1×σ12×N2−30N2−N1)+(T2×σ22×30−N1N2−N1)VIX = 100 \times \sqrt{ \left( \text{T1} \times \sigma_1^2 \times \frac{N2 – 30}{N2 – N1} \right) + \left( \text{T2} \times \sigma_2^2 \times \frac{30 – N1}{N2 – N1} \right) }
-
T1, T2:近月・翌月オプションの満期までの年率
-
σ1, σ2:各月のボラティリティ
-
N1, N2:満期日までの日数(整数)
👉 最後に √ を取って、**VIX指数(%)**として表示。
📊 VIXが示す意味
| VIXの値 | 市場の意味合い |
|---|---|
| 10〜15 | 非常に落ち着いている(安定相場) |
| 15〜20 | 平常範囲(特別な不安はない) |
| 20〜30 | 市場がやや不安定 |
| 30〜40 | 高い不安・ボラティリティ |
| 40以上 | パニック的な売りが発生している可能性大 |
🧠 VIXのポイント(初心者向けまとめ)
-
上昇 → 投資家の不安が高まっている(株価が下がりやすい)
-
下落 → 投資家が安心している(株価が安定・上がりやすい)
-
売買対象そのものにもなっている(VIX先物・ETFなど)
✅ 補足:VIXを使った投資戦略の例
| 状況 | 投資戦略例 |
|---|---|
| VIXが急上昇 | 株式を一部ヘッジ/VIX連動ETFを買う |
| VIXが極端に低い | 今後の急変に備えてオプションを安価に仕込む |
✍️ まとめ
-
VIX指数は、S&P500オプションから予想される今後30日間のボラティリティを計算したもの
-
数列や統計モデルを使って、市場の不安心理を数値化
-
投資判断やリスク管理に非常に役立つツール
ご希望であれば、「PythonなどでVIXを計算するコード例」もお出しできます!また、VIX先物やETF戦略にも興味があればそちらもご紹介しますね。






