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レバレッジETF「TECL」の株価推移や構成銘柄・セクター比率を徹底解説

株式投資をはじめると投資家達が「レバレッジETFが~」という言葉を聞く機会が多いです。

レバレッジRTFは連動する指標より数倍の値動きを目指すETFで、連動している指標が上昇すると通常のETFの2~3倍の利益を狙うことができます。

TECLはレバレッジETFの一種で、通常ETFの3倍以上の利益を狙うことができます。

しかし「TECLは危険な商品」と運用することを懸念している投資家もります。

今回はレバレッジETF「TECL」の特徴や今後どのような動きになるのか解説していきます。

TECLに投資するリスクや上手く運用する方法なども紹介するので、今後TECLを購入しようと思っている人は参考にしてください。

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TECLとは

TECLの正式名称はDirexionデイリーテクノロジー株ブル3倍ETFで、ファンドマネージャーはPaul Brigandiです。

米国の株価指数であるS&P500の構成銘柄の中にある、情報技術セクターに値動きが連動しており、通常値動きの3倍以上投資成果を目指すレバレッジETFです。

TECLはレバレッジETFなので、連動している指数の3倍の値動きを目指しており大きなリターンをもたらす可能性があります。

S&P500の情報技術セクターの指数3倍を目指すレバレッジETF

TECLのインデックスはS&Pテクノロジー・セレクト・セクター指数で、ソフトウェアサービス・情報技術・通信機器・半導体などの銘柄で構成しています。

取引コストは高めで、経費率が1%以上となっており0.1%以下が通常の米国ETFと考えるとコストがかかります。

指数の3倍以上の指標を目指すレバレッジETFなので、指標が上昇していけばTECLも3倍以上の値動きをするので大きなリターンをもたらしますが、下落方向に進行すると大きく落ち込む為大損失します。

TECLの銘柄構成

TECLの構成銘柄は下記の通りです。

TECLの構成銘柄
銘柄 比率
Apple 18.4%
Microsoft 17.0%
VISA 3.3%
Nvidia 3.3%
Mastercard 2.8%
PayPal 2.7%
Intel 2.2%
Adobe 2.1%

TECLの銘柄構成トップ10は、優良企業が多く今後成長を見込める企業で構成されています。

特にMicrosoftとAppleの比率が全体の40%を占めており、かなりITセクターに特化していることがわかります。

TECLを投資する時は「ITセクターが今後上昇するのか?」ということをメインに考えて、レバレッジでかけても問題ないのか検討する必要があります。

TECLのセクター比率

TECLのセクター比率
セクター 比率
software 31.11
Technology Hardware,Storage&Peripherals 25.39
IT Services 19.90
Semiconductors&Semiconductor Equipment 18.55
Communications Equipment 2.88
Electronic Equipment,Instruments&Components 2.16

TECLのセクターを見ても、米国のIT企業と深いかかわりを持ったレバレッジETFということがわかります。

TECLの基本データ

TECLの基本データ
ファンドマネージャー Paul Brigandi
設定日 2008/12/17
経費率 0.95%
1年トータルリターン 122.61%
3年トータルリターン 49.81%
5年トータルリターン 69.27%
乖離率 -0.03%
乖離率52週平均値 0.04%

TECLは2008年に設定されたレバレッジETFで、当初は株価3.39で推移していましたが、2021年現在は49.3まで上昇しています。

TECLのチャート推移

TECK株価推移(5年)

TECLの株価は当初から約120倍以上の株価になっており、レバレッジETFの魅力が大きく伝わってくる結果をだしています。

長期的に見ると利益をしっかり得られる銘柄ということがわかります。

コロナショックでは株価が3分の1まで下落

TECLチャート推移(コロナショック)

ここ数年のチャート推移をみると、コロナショックに直面した2020年に大きく下落していることがわかります。

S&P500と比較
オレンジ(TECL) 青(S&P500)

連動しているS&P500と比べると、TECLが小さな値動きで大きく反応していることがわかります。

レバレッジETFのデメリットでもある、指数と大きく乖離するポイントがTECLの場合上手く抑えれており、S&P500に連動していることも把握できます。

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TECLの配当実績

TECLの直近の配当実績は下記の通りです。

TECLの配当実績(1株辺り配当金)
年次 配当金額
2021/04/28 $0.05
2021/02/17 $0.05
2020/11/17 $0.05
2020/08/15 $0.05
2020/04/20 $0.05
2020/02/21 $0.05
2019/11/13 $0.05

平均配当利回りは0.31%と低く、インカムゲインでの利益は期待出来ません。

そもそもレバレッジETFは値幅の変動で利益を狙っている銘柄なので、配当目当てで感がない方がよいでしょう。

TECLは危険な銘柄?注意すべきポイント

TECLは設定日から120倍以上の値動きをしている魅力的な銘柄ですが「TECLは危険な銘柄」と発言している投資家もいます。

確かにTECLはレバレッジETFなので、損失した時のリスクが高く、タイミングを誤った投資をすると大失敗する恐れがあります。

これからTECLを運用する上で注意するポイントを紹介します。

今後運用しようと思っている初心者は把握しておきましょう。

時間の経過と共に連動している指数から乖離する

TECLのようなレバレッジETFはデメリットが存在します。

レバレッジETFは基本的に時間が経過すればするほど、連動している指数と動きが乖離していきます。

TECLも実際3倍以上の値動きをしっかり維持し続けている状態ではありません。

レバレッジETFは1日あたりの値動きで3倍を目指しているので、長期的な値動きに連動することをメインに考えていません。

長期投資する際は、ある程度投資技術が必要になるので注意しましょう。

レンジ相場でのパフォーマンスが悪くなる

日本取引所グループでは、レバレッジ型指標の特性を以下のように述べています。

TOPIX レバレッジ(2倍)指数は、変動率がTOPIX(東証株価指数)の日々の変動率の2倍となるように算出されているため、前営業日と比較するとその変動率は TOPIX(東証株価指数)の2倍となりますが、2営業日以上離れた日との比較においては、複利効果により、TOPIX(東証株価指数)の変動率の2倍超又は未満となる場合があります。

 

特に、TOPIX(東証株価指数)が上昇・下落を相互に繰り返す場合、上記の複利効果によりTOPIXレバレッジ(2倍)指数は逓減していくという特性があり、このような場合、投資者は利益を得にくくなりますので留意が必要です。

 

TOPIXレバレッジ(2倍)指数は、TOPIX(東証株価指数)が上昇トレンドにある場合において、収益をさらに強く求める指標であるため、TOPIX(東証株価指数)の上昇を見込む場合には有用です。

引用元:日本取引所グループ

上記のように日本取引所では、レンジ相場を長く続けると複利効果によって指数が逓減していくことを注意点として挙げています。

TECLは投資しても大丈夫?

TECLを運用する上での注意点をみると「TECLで投資しても大丈夫なの?」と心配になる投資家も多いです。

リスクが大きくなる銘柄ですが。比例してリターンも大きいので、活用方法を間違えなければしっかり利益を狙えます。

短期的に利益を狙うのはOK

TECLは1日辺りの指標の3倍連動を目指しているETFなので、突発的な上昇を短期的に捉えて利益を狙うことができます。

ただし、下落する速さも3倍になっているのでだめな時は早期損切り撤退が必要です。

通常のETF銘柄のように時間感覚を開けて投資すると、大失敗する恐れがあるので、デイトレードのように毎日株価をチェックしておく必要があります。

短期投資でも、値動き3倍を狙えるので短期的に大きなリターンを狙うことができます。

長期投資は難易度が高い

TECLの長期投資は、難易度が高く初心者にはおすすめできません。

確かにTECLは設定当初から120倍の利益をもたらしている銘柄ですが、2020年のコロナショックでは75%の暴落が発生しています。

75%の暴落時に冷静な判断ができる投資家でないと、120倍は実現していませんし、長期投資はメンタル的に堪えるのである程度投資スキルが無ければ勝てません。

TECLはレバレッジETFだからハイリターンを狙える銘柄

TECLはレバレッジETFなので、ハイリターンを狙える銘柄ですが、長期投資したい人は投資スキルが必要なので、投資初心者は短期投資でコツコツ利益を積み重ねることをおすすめします。

またレバレッジETFは通常のETFに比べてリスクが高い為、大きな損失が発生しても冷静に損切り撤退しなければなりません。

TECLは投資初心者にとってハードルの高い銘柄なので、一度通常ETFになれてから運用することをおすすめします。

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