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FXで借金地獄に陥る事例とは?借金が発生する仕組み・理由と知っておきたい対処法

FXは少額で簡単に始められる投資ですが、実際借金地獄に陥った人達は沢山います。

FX自体は借金を作りにくい投資です。

なぜ借金地獄になってしまうのか、対処法も含めて解説していきます。

FX初心者にありがちな失敗談10選!失敗する人の共通点や回避する方法を解説

※本ページにはPRが含まれます。

このページのもくじ

FXは借金を作りにくい投資

FXはマージンコールやロスカットといったシステムがあり、多額の借金を背負わないようになっています。

借金どころか損切りをしっかり行っていれば借金を背負う事はありませんので安心して下さい。

含み損が資金額より多くなるとマージンコールが執行される

ロスカットの基準がFX業者によって異なりますが、ロスカット値を証拠金維持率100%より下回っている値で設定しているFX業者はマージンコールというシステムがあります。

マージンコールはロスカットになる前にすでに含み損が入金資金よりも上回っていて口座がマイナス資金になっている状態で執行されます。

執行猶予がある場合、執行日までに資金を追加すればマージンコールを回避できますが放置しておくと強制決済になります。

強制決済後のマイナス資金は支払う必要があります。

マイナス資金はロスカット値よりも少ない金額で抑えられるので、借金ほどの金額にはなりません。

マージンコールとロスカットの基準

ロスカットの基準はFX業者によって異なりますが、大体証拠金維持率100%に設定しています。

証拠金維持率100%でロスカットになる場合、資金がマイナスになる可能性が低く大損失しても借金しないように設定しています。

マージンコールはすでにマイナス資金になっている状態で執行されるシステムですが、比較的少額マイナス資金で抑えることができるので、巨額の金額を支払うことになる可能性が低く借金してしまう確率はほぼありません。

強制ロスカットは最終手段

強制ロスカットはロスカットの前の警告を無視してロスカット値以下になると執行されます。

ロスカットは最悪の事態にならないようにするシステムですが、ポジションをすべて手放すので資金がゼロになってしまうことがあります。

借金をしないためのシステムですがFX取引を継続するのが厳しくなってしまうので、ロスカットになる前に対処しましょう。

借金地獄になってしまう主な原因

借金地獄になってしまう人の傾向として強制ロスカットで多額の損失を生み出してしまったり、レバレッジをかけすぎて損失を大きくしてしまったりする事があります。

強制ロスカットが行われる前にマージンコールが出ますので無視せず対処しましょう。

リスク管理が甘い

簡単な投資だからといって投資リスクを甘く見ていると借金を背負ってしまいます。

投資する事はある程度のリスクを得る事なので危機管理をしっかりしておきましょう。

リスクを無視して投資し続けた場合、一瞬で借金地獄になる事もあるので気を付けて下さい。

ハイレバレッジで大損している

ハイレバレッジで大損失

証拠金を払えば、大きい金額の投資が可能となります。

これをレバレッジと言います。国内では最大25倍レバレッジをかけることができます。

10万円の資金を最大250万円にして投資できますが、損失も25倍になります。

ハイレバレッジをかけすぎて追加証拠金が必要となり借金してしまう人もいます。

最悪の場合、マージンコールで処理する事が出来ず強制ロスカットで多額の借金を背負う事もあります。

レバレッジをかける時は資金に余裕をもたせてしましょう。

生活費に手を出してしまう

追加証拠金や、損失の穴を埋める為に生活費を使うと借金地獄の道を歩んでしまいます。

生活費に手をかけてしまう時点で損失が資金で賄えていない証拠なので一度見直す必要があります。

生活費を使う前に取引をやめましょう。感情的になって投資し続けてしまうと生活費も無くなってしまいます。

借金を作って投資をやる

借金地獄に陥る多くの人が借金で投資しています。

マージンコールで借金して追加証拠金を補えてもレートが回復しなければ借金をし続けなければなりません。

早めに損切りをして資金内で運用していきましょう。

資金が無くなって借金して投資再開するのも良くありません。

自分が持っているお金の範囲で投資しないと多額の借金を負うリスクが増えます。

高レバレッジをかけたのが原因で借金を負うケース

ハイレバレッジでFX取引をしていれば、ハイリターンのかわりにハイリスクであることは避けられません。

自分は余剰金でFXをしているし、ロスカットがあるから損失も証拠金を割り込むことはないから大丈夫!とシステムを過信している方は注意が必要です。

ハイレバレッジをかけている状態で借金が発生してしまうケースについて紹介していきたいと思います。

レバレッジをかけすぎるとロスカットが守ってくれない

自分は証拠金維持金50%の業者で証拠金の半分損失がでた段階で強制的にロスカットされるから大丈夫と思っていませんか?

ロスカットのシステムが発動しない場合があることをご存じでしょうか?

仮にロスカットのシステムが発動しなくてもFX業者はなんの補償もしてくれません。

ハイレバレッジをかけて、ロスカットされずに受けた大赤字分が正真正銘自分の借金になってしまうことがあるのです。

ロスカットが発動しない可能性がある場合について具体例で紹介いたします。

相場が急激に変動してしまうとロスカットが間に合わない

数年前のスイスフラン暴騰は、FXを勉強しているうちに嫌でも目にする一件で、FXをよく知らない人でもFX失敗談の代名詞として知っている人もいるくらい有名な価格変動ですよね。

スイスフランのように一瞬で数円〜数十円もの相場変動が起きた場合、ハイレバレッジをかけて取引を行っているとロスカットが間に合わず証拠金を超える損失を背負うことになります。

相場の変動が激しすぎる場合、本来強制であるはずのロスカットの注文は約定されずに、本来のロスカット水準(もしくは業者ごとに設定されている証拠維持金)からかけ離れたレートで取引が成立してしまうことがあります。

リーマンショックや新型コロナウイルスなどの世界経済に影響を及ぼすイベントが発生すると相場が急激に変動してしまうことが多く、ハイレバレッジで取引していた場合は危険

経済に大きな影響を与えるイベントが発生した際は、多くのトレーダーが損失を避ける一方で逆に多くのトレーダーが利益をだそうと動き出し、ポジションを変えながら大量に売買をします。

そうなると、一時的に相場が停止して、次に値がついた時は急激な相場変動をしていてFX業者のロスカットの発動が遅れてしまいます。

ロスカットラインの金額を超えても強制決済されずにロスカット遅延が発生し、追加証拠金を払えずに多くの人々が莫大な人生が狂うほどの借金をしてしまう結果になるのです。

スイスフラン暴騰は非常に稀なケースですが、このレベルの暴騰が起きた場合には、FX業者のロスカットに遅延が起きて、強制決済されずに借金をしてしまう可能性があります。

土日で相場が大きく動くと対処ができない

土日はFXの取引市場が休みである関係上、FX取引をすることはできません。

しかし、日本では取引市場は休みでも海外の人はFXの取引を行うため、土日で私たちが取引できない間に為替相場は変動します。

結果として金曜日の最終レートと月曜日の開始レートに大きな差が生まれることになるのです。

このことをFX用語で「窓明け」と呼びます。

基本的には、窓明けによる価格変動程度の損失借金を負うということはまずないと考えていいです。

しかし、前述したスイスフラン暴騰や新型コロナウイルス、リーマンショックなどの経済に大きな影響を与えるイベントが土日に起きてしまった場合、そうはいきません。

月曜日の取引開始時点で既にロスカットラインを割ったレートで取引が終了していて、借金をしてしまう可能性があります。

ハイレバレッジで取引を行っている場合、しっかりと土日前に決済を完了することが大切です。

稀にある FX業者側のシステムトラブル

FX業者のサーバにトラブルが生じてポジションの売買ができない時に為替相場が自分の予想の反対に大きく動いてしまったときなどは、証拠金以上に損をして、借金を背負ってしまう可能性があります。

しかし、このような場合は管理をしているFX業者に責任があるということになるので、生じた損失分、FX業者が補償してくれます。

※あらかじめ使用上の注意事項や契約などでシステムトラブルが発生した場合でも補償しない旨が書かれていないかはしっかり確認しておきましょう。

FXで借金が発生した事例をデータで紹介

FX会社が所属する金融先物取引業協会では、FX会社の未収金、つまりトレーダーの借金をデータで公開しています。

FX会社の未収集金件数・金額【個人】
年月発生件数発生金額(千円)
店頭取引市場取引店頭取引市場取引
2019年5月0000
2019年6月0000
2019年7月0000
2019年8月2212736,316124,219
2019年9月0000
2019年10月0000
2019年11月0000
2019年12月10100
2020年1月0000
2020年2月0000
2020年3月1,25636168,28176,775
2020年4月1000

これを見ると、直近1年間では2019年8月と2020年3月に大きな為替変動が起きて多額の借金が発生していることが分かります。

2019年8月は米中貿易摩擦、2020年3月は新型コロナウィルスの感染拡大が大きく影響したと見てとれます。

上記のようにマクロな経済の変動の度に、FXで借金を負う方は急増します。

他の例では2015年1月のスイスフランの相場変動、いわゆるフランショックでは個人1137件・総額194億8,000万円の未回収が発生しています。

予測できるイベント以外でも多額の借金は発生している

前述のように国際的な出来事なら、国際ニュースを見ていればある程度の予測は立てることができます。

しかしそれ以外にも、突発的に為替変動が起こるリスクは常にあります。

例えば2015年8月に起きた突発的な為替変動では個人4,820件・総額8億2,800万円の未回収金が発生しています。

どのタイミングでも為替が変動することに注意しなければいけません。

なぜFXで借金するの?借金が発生する仕組み

そもそもFXには強制ロスカットという、借金を未然に防ぐ仕組みが導入されています。

会社名ロスカット条件
GMOクリック証券証拠金維持率50%未満
外貨ex byGMO証拠金維持率50%未満
SBI FXトレード証拠金維持率50%未満
DMM FX証拠金維持率50%以下
外為どっとコム証拠金維持率100%以下
ヒロセ通商証拠金維持率100%未満
みんなのFX証拠金維持率100%以下
外為オンライン証拠金維持率20%以下
FXプライムbyGMO証拠金維持率80%以下
FXブロードネット証拠金維持率20%以下
インヴァスト証券証拠金維持率80%以下

上記が主要なFX会社のロスカットの基準となります。

証拠金とはFXトレーダーが口座に預けた元手のお金のこと。

つまり、自分で100万円を出して取引をおこない、損失がFX会社の設定する証拠金維持率を下回った時にロスカットを受けて強制退場となる仕組みです。

最大でも証拠金維持率は100%以下に設定されているので、投資資金が0になることはあっても、それ以上の出費を負うことは考えにくいです。

それでもFXで借金をしてしまうケースはあります。その最大の理由はロスカットが相場の変化についていけない時があるためです。

では、なぜロスカットが間に合わないケースがあるのか。それに関しては以下で詳しく解説します。

FXで借金が発生する3つの原因・理由

FX会社が整備しているはずのロスカット機能ですが、その機能が万全に働かず借金を負ってしまうことがあります。
その理由は、主に以下の3つに大別できます。

  • 急激な相場変動にロスカットが追いつかない
  • 休業日に大きな値動きが起こった
  • トレーダーがFX資金を自ら借金する

詳しい理由を1つ1つ見ていきましょう。

理由①急激な相場変動にロスカットが追いつかない

ロスカットは前述の証拠金維持率が条件を下回った時に発生しますが、厳密に言うと条件を下回った時にロスカットの発動を判断→発動という流れになります。

ロスカットで借金が発生する仕組み

この判断から発動までの間に予想以上の下落が起これば、 借金が発生してしまうのです。

このズレは通常の取引でも注文と約定の間に発生します。これをスリッページと呼びます。

たった1時間で高額借金が発生する恐ろしさ

2011年3月16日、ニューヨーク市場で1ドル=79円台だった相場が1時間後のシドニー市場で76円台まで急騰しました。

これは東日本大震災で起こった原発ショックが影響しており、ロスカットラインの1円近く下で決済されたケースが続出しました。

これにより、1万件以上の投資家の証拠金がマイナス、つまり借金を背負うことになりました。

ここで注意したいのは、日本は世界でも有数の安定通貨を擁する国であること、そして為替相場は世界中の経済が影響を与え合っていることです。

政治不安、紛争など、日本の原発ショックに匹敵するかそれ以上の出来事は世界で頻繁に起こっています。

そして、同じ規模の出来事が起こった時の経済変動は日本以外の国のほうが圧倒的に大きいのです。

そう考えると、相場急落によってロスカットが間に合わない事例はそこまで珍しくないと言えます。

理由②休業日・空白時間に大きな値動きが起こった

FX取引はほぼ24時間対応していますが、冬時間・夏時間ともに10分ほどの空白時間があります。

このタイミングにロスカットは機能しないので、次の取引開始時ですでにロスカットラインを下回っていることもあります。

特に土日はどのFX会社も休業日になるので、空白期間が長く平日よりもロスカットラインを割るリスクがあります。

例えば2017年4月、日本の土日にフランスでおこなわれたフランスの大統領選挙の影響を受けて、前営業日の終値から翌営業日の始値にかけて3円のユーロ高となりました。

欧米諸国の選挙はEUの行方や移民問題など、今後の行く末を占う要素が多いので、結果が出る度に相場へ影響を与えるリスクが高く、注意が必要です。

理由③トレーダーがFX資金を自ら借金する

意外に多いのが、トレーダーがFXの資金をカードローンなどから調達してくる例です。

もともとギャンブルを嗜んでいた人がFXに手を出した時に良くある事例で、FXもギャンブルと捉えた結果、負けがこんで借金が膨らみ、また借金に抵抗もなくドンドン借りてしまうのです。

自分の生活費に占めるシェアでFXの儲けが増加すると、何としても稼がなければならずドツボにはまります。

そうなると家計が圧迫され始め、借りたローンも返済できず他のローンで返済金を調達する…というスパイラルが発生してしまい、非常に危険な状態となります。

借金地獄にならないFXの投資方法

FXは投資の仕方さえ見直せば借金地獄になる事はありません。

間違ってもハイリスクな投資はしないようにしましょう。FXの事をあまり分からないまま投資するのも危険です。

一度FXの事について勉強してから投資を始めましょう。

レバレッジをかけない

レバレッジをかけてしまうと自分の資金以上にマイナスになってしまう事もあります。

資金と相談して余裕があるのであればレバレッジをかけても良いのですが、余裕の無いまま大きな取引を行うと損失した時対処しきれません。

損失を埋めようとしてハイレバレッジをかける事もおすすめできません。

投資をギャンブルみたいに扱うと借金地獄の可能性が高くなってしまいますので気を付けましょう。

損切りのタイミングを見誤らない

マージンコールや強制ロスカットが来る前に、早めに損切りしましょう。

待っていれば回復するかもと言う不確かなものを信じてはいけません。

自分で最初から損失が数%になれば損切りするというルールを作りましょう。

損切りの定義

損切りには2%ルールというものがあります。

これはもっている全ての資産が2%損失しそうであれば取引をやめる方法です。

一般的に2%ルールで損切りが行われているので活用していきましょう。

マージンコールを適切に対処する

強制ロスカットの損失は多額になる事もあります。

もし損失が発生してもマージンコールの時点で対処しましょう。

被害を最小限に抑える事が一番大切な事です。

マージンコールを無視する事だけは絶対にしないようにしましょう。

為替変動が激しい時を避ける

価格相場が大きく動くとき、動きそうなときにポジションを保有しないことは大きな損失のリスクを抑えるのに効果的と言えるでしょう。

ハイレバレッジでなく、レバレッジを低くしていても、為替が急激に上がったり下がったりすれば、ロスカットされる可能性は高くなるのです。

確かに、価格相場が大きく動いているときは、大きく儲けるチャンスでもあります。

しかし、FX取引に慣れていないのに、そんな荒波に突っ込むのは無謀ですし、もはやギャンブルになってしまいます。

ということは、一歩間違えれば、運が悪ければ一気に含み損を抱えてしまう可能性があります。

そのような時に儲ける人がいるのは事実なので、SNSやFX仲間などが「儲けた!」なんて言っていて、自分もその波に乗って儲けたい!という欲が出るのは分かります。

しかし、安全に利益を出せるチャンスはたくさんありますので、ここは我慢して自分が勝負すべき時を待ちましょう。

相場予測が立てられないイベント時には取引しない

過去にはリーマンショック、イギリスのEU離脱など経済に大きな影響を与えるイベントや経済指標発表時など、為替予測が立たない、立てられない場合はポジションを保有しないようにしましょう。

このような時こそチャンスであるという考えを持つトレーダーもいますが、有名トレーダーと呼ばれる投資家でも予測を外す可能性があるほど予測が難しいうえに、大きく相場が動くので、FX初心者が手を出すには危険です。

経済イベント発生時は逆方向に相場が一瞬で大きく動く可能性がある時期ということになります。

政府の発言や世界の動向などで一瞬で大きく動くので、ハイレバレッジでポジションを保有しFXの取引をしている場合、ロスカットが間に合わずに借金を背負うリスクが高まってしまいます。

経験や知識、情報や根拠を持った分析手法で、高い確率で相場の動きを予想し、ポジションを持つのがFX「投資」なので、大きな価格変動で一気に儲けられるかもしれない!と予測がつかない時にポジションを持つのは、とても危険です。

実際にEU離脱では、一部の有名な凄腕トレーダーこそ利益を得る事ができましたが、参加したトレーダーのほとんどは資産を損失し、借金をする人も出るという結果でした。

FXを続けていると、ニュースを見ていて「経済に影響が出そうだな」と少しずつわかってきます。

少しでもそう感じたのならポジションを持っている場合、いったん解消して経済イベントが終わるまでは、ポジション保有を避けたほうが賢明です。

週をまたいでポジション保有しない

週をまたいで(土日を挟んで)ポジションを保有しないことです。

日本では土日はFX市場は休みなので日本人はポジションの売買はできないようになっていますが、土日の間も海外の人は売買をしています。

先週の金曜日と土日を挟んだ月曜日の間で何らかの経済イベントが起きた場合、為替レートが大きく変動する可能性があるのに、日本人はその状況をただ眺める事しかできず、決済取引ができないのです。

経済イベントが発生しても決済できない土日を挟むリスクを考えると、金曜日で決済し、週末はポジションを持ち越さないようにするのがいいです。

メジャー通貨で取引する

ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドルなどのメジャーな通貨ペアでの取引は、取引に参加しているトレーダーも多く、価格相場の動きが比較的緩やかになります。

急激に価格相場が変動することがないのでレバレッジをかけて取引する際にも一気に大損失とはなりにくいです。

自分の中で損切ラインを決めて、含み損がいくらに達したら退場すると決めておけば、レバレッジをかけていてもロスカットされるということはそうそう起きないです。

情報収集もしやすく、為替の動きも安定しているため様々な側面から見てメジャー通貨ペアでの取引は低リスクなのでFXを始めたい、始めたばかりという初心者にお勧めです。

一方で、マイナー通貨ペアの相場価格は急激に変動することがあり、不安定なのでレバレッジをかけて取引したいという方はメジャー通貨で取引に慣れてからマイナー通過に挑戦しましょう。

FXの通貨ペアとは?初心者におすすめの通貨ペアの特徴・おすすめできない通貨ペアを紹介

逆指値注文を使う

相場が大きく変動しそうな経済イベントが起きそう、相場価格が激しく変動している…それでもポジションを保有しておきたいという場合には、逆指値注文を必ず入れておくべきです。

逆指値注文を入れておけば、仮に自分が予想した相場とは反対に急激な変動を見せたとしても、あらかじめ自分の設定している金額で損切りされるので、損失を抑えられ、借金のリスクが大幅に減ります。

スイスショックの時も事前に逆指値注文を入れていたリスク管理、対策がしっかりできていた人は、多少の損失は出たものの、借金を背負うことは免れたという人が多くいます。

FX取引の注文方法の種類と取引に活用する方法を初心者にもわかりやすく解説

ゼロカットシステムを活用する

海外のFX業者というと25倍を超えるレバレッジをかけることができたりと、日本の業者を使うより危険なイメージがあると思いますが、ゼロカットシステムを採用している会社の多くが海外のFX業者になります。

ゼロカットシステムとは、損失が口座残高以上にならないように残高額が0円になった時点で必ず決済し、それをFX業者が補償するというものです。

スイスショック時、日本の業者を使用していた多くのトレーダーはロスカットが間に合わずに莫大な借金を背負うことになってしまい、今でも借金をしたトレーダーとFX業者の間でどちらに借金の支払い義務があるかを裁判で争っています。

一方で、海外のFX業者を使用していてスイスショックに巻き込まれたトレーダーは、その業者がゼロカットシステムを採用していたおかげで、損失はだしたものの、口座残高以上の損失を追うことなく、借金は免れたのです。

自分の中で損切のラインを決めていて、含み損がその金額に達した時にしっかりとルールを守って損切できているという人には必要ない、意味のないシステムと言われてきましたが、思わぬところでトレーダーを守ったシステムです。

休日前に決済しない人は借金しやすいので注意

FXで借金をする確率は、どの曜日に取引が集中しているかによっても変わってきます。

FX取引は原則平日なら24時間いつでも可能(メンテナンス時間を除く)ですが、中でも特にリスクが高いのが、金曜日の夜や月曜日の朝の休日直前・前後です。
FXの窓
土日の取引がないタイミングでもチャートの変動は起こります。

そのため、休日明けは上の図にあるようにチャート上に空白期間が生まれます。これをFX用語で「窓」と言います。

一旦できた窓は、その後チャートが元通りになる動きを見せることで閉じていきます。この動きを窓埋めと言います。

窓がどれくらい開くかは予想が付かないことも多く、ポジションを持ったまま休日を迎えると知らぬ間に借金を背負っている可能性もあります。

借金をしたくない方は休日前に決済をしてポジションを持たないようにしましょう。

休日に大きなニュースが起こった際は月曜日の取引も危険

では、月曜日の取引は窓の開き方に則って決めれば良いから簡単かというと、そんなこともありません。

週の半ばになるとチャートの動きも見ながら素直なトレードをする方が多いですが、月曜日は休日中に起こったニュースやトレンドの戦略などを踏まえて判断する方が多く、ある方向に取引が集中して大きな為替変動が起こる可能性もあります。

大きなニュースがあった次の月曜日はくれぐれも注意しましょう。

借金が怖いならすぐにFXをやめるべき?

借金が怖くてたまらない…という感覚に陥った時点でFXをやめることも選択肢に入れておいたほうが良いです。

「FX取引はみんな怖い。そこを乗り越えてこそ稼げるようになる」という声も多いですが、本当にそうなのでしょうか?

実際にFX会社の公式HPで連載を持っているような凄腕トレーダーの経歴を調べると、有名大学の経済学部を卒業した後に証券会社などに入社し、その後トレーダーとして独立したという流れが目立ちます。

こうした方が大多数のFX初心者の同じような失敗をしてきたとは考えにくく、恐らく知識と経験に裏打ちされた的確なトレードをおこなってきただろうと予測できます。

とは言え、こうしたエリート街道を歩んでいない大多数の一般層は、やはり失敗を積み重ねるしかありません。

全くの初心者から凄腕トレーダーになるケースも少なからずありますが、こうした方はもともと強心臓の持ち主であることも多いです。

FXで成功しているということは、大損か高額利益かがかかった土壇場の取引で複数回勝ったということでもあります。

いくら勉強をしてもこうした取引の前に借金がチラつけば、心配性の方は冷静な判断ができなくなります。

純粋にFX取引を楽しめない方や、失敗しても余りあるほど資産に余裕のある方以外は、いつか大失敗して借金を負う可能性は頭の片隅にあるので、抱えるストレスも大きくなってしまいます。

借金を受け入れられる方と怖くて仕方がない方は、結果にも大きな差が生まれます。今後取引を続けることに恐怖を感じるなら、きっぱりやめてしまっても良いでしょう。

FXで借金を抱えてしまったら返済計画を立てる

FXで借金を抱えてしまったら、まず返済計画をたてましょう。

更に借金をして投資を始める事は借金地獄を悪化させてしまうのでやめましょう。

借金してしまった場合、FX会社に返済する意志を伝えて下さい。

FX会社と連絡を取らないと返済する意志がないと判断され、色んな事に支障が出てきます。

FX会社に連絡する

FX会社に借金返済の意志を伝えて下さい。

自分の資金で払いきれない場合はFX会社と相談して月々の返済額を決めましょう。

カードローンなどで借金してしまった場合、自分の収入と相談して支払いを行って下さい。

返済の見通しを立てる

返済の見通しが立つ場合は計画的に返済して下さい。

返済している間に投資を始めるのはNGです。

お金に余裕が出てきたら考えましょう。

投資で一発逆転を狙う事はハイリスクなので絶対にしないで下さい。

FXで負った借金を返済する方法

FXで負った借金を返済するにはどうすれば良いのでしょうか?

おすすめの対処法を紹介します。

方法①FXで一発逆転を狙う

FXで背負った借金はFXで返済するという方法もあります。

FXは損失が出たほうと逆の手続きをすれば利益が出る仕組みなので、失敗を糧にすることで儲けを出せる余地は十分あります。

ただ、FXで損失を出した時は無条件に逆の取引をしようとしたり、スキャルピングや自動売買といった新しい方法を十分理解していないのに試したりして、より大きな損失を受けるリスクも多々あります。
FXで損失が出たのはあくまでその時にチャートを読み違えただけで、過去の経験に引っ張られて逆の取引をしても失敗するリスクはあります。

FXで稼ぐには、あくまでその時々のチャートの動きを冷静に見極めていくしかありません。

方法②FXをやめて働いて返済する

最も確実性が高いのは、FXをやめて働いて返済をすることです。

きっぱりとFXやビットコイン、ギャンブルなどをやめてしまったほうが、借金返済の成功率は上がります。

ただ、それまでに結構な時間をFXに費やした方は、借金を背負っているにも関わらずFXがやめられない依存症に似た事例も多いです。

こうした方は、FXの儲けを家賃に充てるなど、生活費におけるFXのシェアを増やしてしまい、身動きができないことが理由の1つであることも多いです。

借金が怖い方はFXで利益が出ても貯金に回し、あくまで給与所得をメインに家計を考えることをおすすめします。

方法③ローンを借りて返済に回す

借金の返済が間に合わない方は、ローンを借りて返済に回すのも一つの手です。

ただ、借金を借金で返すというスパイラルに陥ると負債がどんどん膨らんでいくので、どこかで借入をやめて自力で完済する見込みがなければおすすめできません。

返済できない程の借金は自己破産しましょう

返済する事が不可能な程多額の借金を負ったら自己破産を考えましょう。

自己破産をすると多くの制限がかかりますが借金を払えない場合は仕方がありません。

場合によっては周りの人に迷惑をかける事があるので、事前に伝えて起きましょう。

まずは弁護士と相談する

返済不可能な借金ができたら弁護士と相談しましょう。自己破産する事になったら債務許可を申請します。

弁護士をたてる事によって債務許可通貨率は高くなるので積極的に利用して下さい。

自己破産か個人再生を考える

弁護士と相談し、自己破産か個人再生を考えます。

自己破産出来ない場合は個人再生で借金を減らします。

99%の人は自己破産する事ができますので、自己破産する方向で見通しを立てましょう。

債務許可が下りない場合は借金が残る

自己破産を申請して免責許可が下りない場合、借金が残ります。

弁護士を通して免責許可を申請すると通過率は高くなりますが、許可が下りない場合もあります。

免責許可が下りれば借金をゼロにする事ができますが、下りなかった場合は返済しなければなりません。

なぜ免責許可が下りないのか

免責許可は浪費、ギャンブルで自己破産した人には下りません。

FXもその一つにカテゴライズされてしまったら難しくなってしまいます。

FXは浪費やギャンブルに該当されやすいので、免責許可が下りない可能性がある事を知っておきましょう。

免責不許可率は低いので安心して下さい

自己破産の免責不許可率はかなり低く、約0.15%なのでほとんどは許可されると思っておいて下さい。

弁護士を通す事によってリスクを減らせるので免責許可を申請する際は弁護士を利用して下さい。

自己破産できなかった時は個人再生をしよう

FXで借金を背負った場合、免責許可が下りず自己破産が出来ない可能性があります。

すでに借金で首が回らない場合、考えられる方法は以下の2つです。

  • 任意整理:債務者の支払える最大限の額まで減額してもらう
  • 個人再生:借金を最大10分の1に圧縮する

FXだけでなく様々なところから借金をしている場合は、任意整理をしても解決できない可能性があります。

最も良いのは自己破産ですが、それが出来ないのであれば個人再生で一気に借金を減額しましょう。

ただ、個人再生は借金総額が5,000万円以上の場合は利用できないので注意しましょう。

資金管理をまず徹底しましょう

借金地獄にならない為に、資金管理を徹底しましょう。

証拠金によって幾ら投資しているのか、損失を負った場合資金で賄えるかちゃんと考えておきましょう。

ギャンブル性の高い投資はやめて少しでも増やしていく方法を見つけて下さい。

利益を増やすより損失を抑える

大きく利益を得る事を考えるより、損失を抑える事を考えましょう。

損失を最小限に抑える事によって小さな利益をプラスにする事が出来ます。

レバレッジをかけて強気に行く場面も必要ですが、大きな取引を行う前に小さな事に目を向けましょう。

特に初心者は利益をすぐ得たい為、大きな取引を行う節があります。

資金が少額なのにいきなり大金を動かすのは危険です。リスクを理解して行いましょう。

借金をして投資はやめましょう

借金をして追加投資する事は危険な行為なのでやめましょう。

自分の借金が倍になる可能性があります。

資金がゼロになってしまったら一旦投資はストップして他の方法で資金を増やしていきましょう。

絶対に稼げると思わないで下さい

FXで大成功を収めている人は2割程度しかいません。初心者の5割は一年以内でやめてしまいます。

FX投資で利益を得て生活したいのであれば、絶対稼げると過信せず現状を把握しましょう。

投資は常に損失する可能性が潜んでいます。自分は大丈夫だろうと思わずリスク管理を徹底しましょう。

FX初心者は少額でレバレッジをかけずに始めてみよう

FX投資を始めて見ようと思っている人は、少額から始めましょう。

レバレッジをかける事は考えず、自分の資金範囲で取引してみて下さい。

初心者なので失敗する事が多いと思いますが、損切りをしっかり行っていれば大損する事はありません。

目先の大金よりも着実に増やしていく方法を自分で考えましょう。

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