カテゴリー
FXとは?

FX複利運用とは?単利運用との違いとやり方・儲かるまでのシミュレーション・リスクを紹介

寄稿者
人物
奥野慎一郎(ぽこみち)
YouTube「くっすんガレージ」のメンバーしてブログ運営やWeb制作を行う。

運用するブログぽこみち日和ではWeb知識や地方のお出かけ情報、投資について紹介している。

自動売買(EAソフト)運用の購入サイトや設定時点で最初に考えるのが、運用ロット数だと思います。

その運用ロット数を決める際に選択肢に上がるのが単利運用と複利運用です。

私自身もロット設定に関して質問を受けることが多いのですが、本記事では複利運用にフォーカスして単利運用との違いやメリットや特徴、注意点を簡単に紹介します。

自動売買で複利運用を検討している人は参考にしていただければと思います。

※本ページにはPRが含まれます。

FXの複利運用と単利運用の違い

まず、複利運用と単利運用の違いについて解説します。

一般的な投資において、単利運用は投資利益を再投資せず、複利運用は投資利益を再投資するという風に解釈されていると思います。

自動売買についても考え方は同じなのですが、より噛み砕いで説明すると、以下のようになります。

  • 単利運用:設定した固定ロット数でトレードを行う
  • 複利運用:投資口座残高(投資損益含む)に応じてロット数を変動させてトレードを行う

具体的に解説します。

投資資金(口座残高・有効証拠金)100万円、単利運用は0.1ロット、複利運用は余剰証拠金に対して1%にて運用をしたとすると、どちらの運用も最初は0.1ロットにて運用をスタートすることになります。

※複利運用 ⇒ 100万円 × 1% = 1万円 = 「0.1ロット」

単利運用は口座残高の増減に関わらず常に0.1ロットでの運用となりますが、複利運用の場合、口座残高が110万円に増えると0.11ロット、90万円に減ると0.9ロットと口座残高(有効証拠金)に応じてロット数が変動する運用方法になります。

つまり、優秀なEAであれば単利運用より複利運用の方が大きな収益を挙げることが期待できます。

FXの複利運用のメリット

次に複利運用のメリットに関してですが、メリットは大きく2つあります。

  • ロット設定変更の必要がない
  • 収益を飛躍的に増やすことができる

ロット設定変更の必要がない

単利設定の場合は、EAの損益での残高に応じたロット変更やEAの追加購入やポートフォリオ見直し時のロット変更が必要です。

一方、複利運用は口座残高(有効証拠金)に応じて、設定したパーセンテージに合わせてロットが変動するため、単利運用ほどロット設定に気を配る必要がありません。

収益を飛躍的に増やすことができる

単利運用の場合、口座残高が増えても運用ロットが増えることはないので長期運用しても資金の増加スピードは変わりません。

ただ、複利運用の場合資金が増えて勝ちトレードが続くほど運用ロットと収益額が増加します。

※損失額も増加するので、注意が必要です。

しっかり収益を上げてくれる優秀な自動売買ソフトであれば、飛躍的に収益を増やすことができます。

FX複利運用はいくら儲かるかシミュレーション

具体的にどれくらい複利運用が儲かるのかは、実際にGogoJungleというサイトで販売されている自動売買ソフトのバックテストで確認してみようと思います。

下のグラフはPips_miner_EAというGBPUSDの通貨ペアで運用される自動売買ソフトを2005年1月11日〜2019年11月24日の期間で1万ドル(約104万円※執筆時点)の資金からスタートして10%の複利運用を行なったものになります。

複利バックテスト

15年弱の運用期間において1万ドルが1億666万ドルまで増えています。15年間で1万666倍まで投資資金が増えるなんて夢がありますよね。

あくまでもバックテストでの数字にはなりますが、これが複利運用の力であり大きなポイントです。

比較のため、同じ自動売買ソフト(バージョンが少し異なる)で単利運用したバックテストの結果も紹介します。

こちらのグラフは2015年1月12日〜2020年4月30日の運用期間で0.1ロット運用したものになります。スタート時の資金は同じく1万ドルです。

単利バックテスト

15年4ヶ月の運用期間で1万ドルが3.16万ドルまで増えています。

運用ロットが0.1ロットなので、複利運用に初期ロットを合わせて1ロットで換算すると22.6万ドルとなり、投資資金は22.6倍になったことになります。

22.6倍ももちろんすごいのですが、比較すると複利運用がいかに資金を増加させるのに優れているかがわかりますよね。

FX複利運用のリスク・注意点

ここまで解説してきた複利運用のメリットや自動売買ソフトのバックテストデータを見ると複利運用したくなると思いますが、複利運用にはリスクや注意点もあるので、運用時にはしっかりその点も理解しておく必要があります。

私の考える複利運用のリスク&注意点は以下の3点です。

  •  最大ロットでロスカットになる
  • 短期運用だと損失リスクが大きい
  • 定期的にポートフォリオ見直しするなら必要ない

最大ロットでロスカットになる

自動売買は小さな収益を積み上げて、損失を出すときは大きな金額になるコツコツドカン型が多くあります。

そういった自動売買ソフトを複利運用で導入した場合、ロスカットになるのは最大ロット数でのトレードポジションになります。

つまり、単利運用に比べて大きな損失を被ることになるのです。

それだけでなく、大きな損失を出したあとは当然口座残高も少なくなっているので、運用ロット数も小さくなります。

損失を出したときより運用ロットが小さいということは、ロスカットに合う前の残高に戻すには、単利運用よりトレード回数が必要になるということです。

具体例を挙げるとわかりやすいかと思うので、少し細かく解説します。

単利複利ともに口座残高100万円、単利運用1ロット、複利運用10%の設定で、TP(利確)が1万円、SL(損切)が10万円の自動売買ソフトを運用したとして、初回からロスカットになったとします(TP、SLは通常Pipsですが、便宜上金額にします)。

単利運用の場合、残高90万円になっても10回のTPで100万円に戻ります。

しかし、複利運用の場合は残高90万円になると0.9ロットのトレードになるので、TPでも9000円しか増えません。

残高が100万円に戻るのは11回目のTPとなります。

このように、最大ロットでロスカットになるのは複利運用で一番のリスクであり注意点です。

短期運用だと損失リスクが大きい

前述の自動売買ソフトのバックテスト結果のように単利運用より大きく収益を上げているのは、10年以上の長期運用を行なっているからです。

自動売買といえども勝率は100%ではありませんし、バックテストの結果を期待するのであれば同様に長期間運用をして期待値に近づける必要があります。

数年での運用を考えているのであれば複利運用より単利運用をおすすめします。

定期的にポートフォリオ見直しするなら必要ない

そもそも論にはなるのですが、自動売買といっても完全に放置するわけではなく、新しいソフトの導入や運用ソフトの停止などポートフォリオやロット数の見直しをするものです。

見直し頻度は多くないものの、口座残高や資金リスクに応じたロット数変更を行うのであれば複利運用設定をする必要はないと思っています。

複利運用で放置するのも手ですが、最大ロット数でのロスカットにあるリスクを考慮すると単利運用が良いのではないかと考えています。

FX複利運用のメリット・デメリットを事前に把握すべし

最近では個人で様々な投資が簡単にできるようになりました。

私自身も自動売買以外に株式投資や積立NISAなどを実施していますが、配当や売却益を再投資する複利運用は重要でインパクトのある投資方法です。

自動売買でも同じことなのですが、自動売買ソフトやロジックの性質上、短期トレードには向かず、定期的なポートフォリオ見直しを行う人には必要ないなど、事前に把握しておくべきポイントがあります。

複利運用のメリット、デメリットをしっかり理解して自分のスタイルにあった運用方法を見つけてくださいね。

関連記事