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アメリカのインフレ率は上昇しているって本当?13年ぶりの急上昇が与える影響や今後加速するのか解説

2021年6月10にアメリカの労働省が発表した消費者物価指数(CPI)が予想以上に上回る結果になり、前月から4.2%以上も加速しています。

現在アメリカでは急激なインフレ率の上昇が発生しており「このまま行けばハイパーイフンレになるのでは?」「政府が金融緩和縮小でテーパリングが発生するかも?」と懸念している投資家が居ます。

今回はアメリカのインフレ率の推移から、今後インフレ率が上昇しつづけるのか解説していきます。

量的金融緩和政策を段階的に縮小させるテーパリングが発生するのか、インフレ率の上昇は一時的なのか、様々なアメリカのインフレ率に関する情報を紹介してくので必見です。

インフレ率の上昇は、為替市場にも大きく影響を与える問題なので、米ドル絡みの通貨ペアで取引をおこなっている人は、参考にしてください。

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アメリカのインフレ率の推移

アメリカのインフレ率の推移は下記の通りです。

アメリカのインフレ率
※2021年は2021年4月時点のIMFの推計:IMF-WORLD ECONOMIC OUTLOOK DATABASES
年代 インフレ率
2008年 3.82%
2009年 -0.32%
2010年 1.64%
2011年 3.14%
2012年 2.07%
2013年 1.47%
2014年 1.62%
2015年 0.12%
2016年 1.27%
2017年 2.14%
2018年 2.43%
2019年 1.81%
2020年 1.25%
2021年 2.26%

アメリカのインフレ率は新型コロナウィルスの影響で2020年に1.25%まで下落していましたが、2021年に回復し2.26%まで上昇しています。

過去の推移を見ると、リーマショックが発生した2008年頃はインフレ率が-0.32%まで落ち込み、世界的な大不況だったことを表しています。

アメリカのインフレ率を把握できる経済指標

アメリカ国内の物価の上昇・下降変動を表す経済指標を把握することによって、アメリカのインフレ率を理解することができます。

これから紹介する重要経済指標は、為替市場でも大きな影響を与えるので、重要経済指標の発表前後はレート変動に注意しましょう。

米国消費者物価指数(CPI)

米国消費者物価指数(CPI)は、アメリカ国内の物価が上昇したのか降下したのか表す経済指標です。

2021年の米国消費者物価指数(CPI)の推移
1月 2月 3月 4月 5月 6月
2021年 1.4 1.7 2.6 4.2 5 5.4

米国労働省が毎月中旬に発表します。

指数内容は、衣料・食品などの約220項目の品目で価格変動を調査して数値化しています。

アメリカ国民に身近な商品の価格変動を数値化する為、アメリカ全土の国民水準をしめしています。

米国消費者物価指数(CPI)はものやサービスの物価変動を把握できるので、インフレ率を分析刷るために最も重要な指標になります。

米国消費者物価指数の中に含まれる、エネルギー関連数値や食料品目を取り除いた指標も存在し「消費者物価指数コア」と呼ばれています。

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2021年5月~2021年7月に掛けて急上昇

米国消費者物価指数(CPI)は2021年5月から予想を大きく上回る形で急上昇しており、6月には5.4%を記録しています。

消費者物価指数コアでも4.5%と上昇しており、2008年8月移行で最も高い伸びになりました。

品目別に見ていくと、エネルギー価格の上昇はある程度上昇が落ち着いた状態でしたが、中古車や居住費・空港運賃などが前月から上昇幅が拡大しています。

アメリカのインフレ率は上昇している?

「アメリカのインフレ率上昇でそろそろ株価があぶない!」と警告している投資家がいるように、アメリカのインフレ率は上昇しています。

しかし、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は「経済回復は良好ながら政策を変更するほどではない」と発表しており、インフレ率上昇は一時的なもので収まると考えている人も多いです。

これは2021/6/23のヤフーニュースに記載されていた記事を抜粋しています。

 18日にはセントルイス連銀のブラード総裁が2022年中の利上げの可能性に言及したが、21日にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、経済回復は良好ながら政策を変更するほどではない、と火消しに回った。22日にはパウエルFRB議長が議会証言で、社会包摂的な経済回復を目指し、インフレを先制する利上げはしない、とのハト派的な方針を語った。

引用元:yahoo!ニュース

一時的なインフレ率上昇は、アメリカ政府も予想しており、FOMCの経済見通しも高いインフレ率を予想していました。

しかしFOMCの経済見通しは上方修正されており、予想以上に米国消費者物価指数(CPI)が上昇しているのではないかと懸念している人達もいます。

新型コロナウィルス感染拡大からの回復過程で上昇している

新型コロナウィルス感染拡大によって、2020年は経済をストップさせる政策が行われ、国民はロックダウンなどで生活を制限されてきました。

ロックダウン解除後も飲食店やイベントでの人数制限などが規制されていた為、2021年ワクチン接種が広まってからリベンジ消費が米国で広がっている模様です。

インフレ率のタカ派は、政府が新型コロナウィルス関連の対策に支出しすぎた結果と指摘しており、今後も物価上昇の連鎖が起きる可能性が高いと言っていますが、ハト派は物価上昇は経済活動再開に伴う問題で一時的な問題と主張しています。

タカ派・ハト派の意見は異なりますが、アメリカのインフレ率は上昇していることは確かです。

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アメリカのインフレ率の変動で注意するポイント

インフレ率は単に物価の上昇・下降を把握する率ではありません。

インフレ率を表す米国消費者物価指数(CPI)は、為替市場でも大きな影響を与える為、取引する際は注意する必要があります。

また、インフレ率は株価にも影響を与えているので、インフレ率が上昇している状況やアメリカはどのような対応をするのか随時チェックしておく必要があります。

米国消費者物価指数(CPI)の発表前後は取引しない

米国消費者物価指数(CPI)は予想と異なる指標を発表すると、相場は大きく荒れます。

一瞬で50pips以上動くケースもあるので、米国消費者物価指数(CPI)発表前後はFX市場に参入しないようにしましょう。

大きな変動を利用して利益を得たい人は、なるべく約定力の高いFX会社で参戦しましょう。

量的金融緩和の縮小時は注意

アメリカは量的金融緩和政策によって引き起こされたインフレ率上昇を見て、経済を安定させるためにもテーパリングを行なう可能性があります。

テーパリングを実施すると金利が上昇し株価の下落が懸念されます。

実際リーマンショック後に量的金融緩和政策の金融引締としてテーパリング実施の示唆されたときに市場は大きく動揺しました。

テーパリング自体は、株式市場がテーパリングに向けた準備をしている為、株価が大きく変動する可能性は低いです。

しかしテーパリングを実施する示唆によって、動揺した投資家達の動きによって市場が荒れる可能性があるので、テーパリングが何時実施されるのかFRBなどの動きに注目しておきましょう。

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アメリカのインフレ率はコロナショックから回復したあとに落ち着く見通し

アメリカのインフレ率は上昇し続けている状態ですが、コロナショック後の経済回復が一通り落ち着けばインフレ率も落ち着く見通しです。

インフレ率上昇した時に懸念されているテーパリングですが、現時点で行なう予定は無く、規定した期間は緩和的金融政策を継続する見通しです。

 

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