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シングルペネトレーションで高確率に勝てる?FX取引に活用する方法や勝率を上げるコツを解説

シングルペネトレーションはディナポリ手法の中でも代表的な手法の一つです。

勝率が高い所が魅力的で、ディナポリ手法を利用している専業トレーダーも居ます。

今回はシングルペネトレーションとはなにか、詳しく解説していきます。

「シングルペネトレーションについて知りたい!」という人は参考にしてください。

FXの取引手法とは?初心者でもわかりやすいトレードスタイルや分析方法を解説

※本ページにはPRが含まれます。

シングルペネトレーションとは

シングルペネトレーションとは、トレンドフォローの取引方法の一つです。

押しや戻りの反発から、元のトレンドに戻るポイントを狙って取引を行います。

ペネトレーションとは「貫通」を意味しており、相場の急騰と急落(スラスト)を確認した後にエントリーや利確を行う取引手法です。

仕組みがシンプルなので、初心者でも使いやすいところが人気です。

強いトレンド継続を把握でき、反発ポイントが明確なほど勝率を高めることに繋がります。

ディナポリ手法の中の1種

ディナポリとはアメリカの投資家ジョー・ディナポリのことです。

トレード歴が40年以上の相場経験を持ち、独自に手法で25年以上の指導経験を持っています。

シングルペネトレーションはディナポリが生み出した手法の一つで、現代のトレーダーたちに大きな影響を与えました。手法は以下の通りです。

シングルペネトレーション手法の手順
  1. 上昇スラストの発生を確認する
  2. フィボナッチリトレースメントを行う
  3. フィボナッチリトレースメント38.2%で、指値もしくは成行のエントリー
  4. フィボナッチリトレースメント61.8%%で、少し下の価格で損切り設定
  5. 逆フィボナッチリトレースメントの61.8%で利確

シングルペネトレーションは利確・損切りポイントが明確になっている為、システマチックにFX取引を進めていけます。

勝率が高く「天の恵み」と呼ばれている

シングルペネトレーションは勝率が高いことから、「天の恵み」「ブレッド・アンド・バター(Bread & Butter)」などと例えられており、ジョー・ディナポリから信頼されている手法です。

基本的な分析手法は大きく2つに分かれており、現在の動きを示すテクニカル指標の「遅行指標」と、先の動きを判断できるフィボナッチの「先行指標」を軸に判断します。

強いトレンド(スラスト)の判断は数値化しにくいですが、コンピュータによる機械的な取引にならないので、裁量取引において利益を出しやすくなります。

シングルペネトレーションで利用するテクニカル指標

シングルペネトレーションで利用するテクニカル指標は以下の2つです。

  • DMA
  • フィボナッチ

ディナポリが使う手法の中で、DMAとフィボナッチは欠かせません。

トレンドを把握する遅行指標のDMAと、先読みの先行指標であるフィボナッチを組み合わせることで利益を出しやすくなります。

上昇トレンドにおいて一時的な値下がりや、下降トレンドの時の一時的な値上がりなど、トレンド相場の細かな値動きを把握するために有効な手段として活用できるでしょう。

シングルペネトレーションは一時的な値動きから利益を出す手法なので、2つのテクニカル指標を用いることで勝率を高めることができます。

DMA

DMA

DMAとは移動平均線の一つです。正式名称は「Displaced Moving Average」で、直訳するとズラした移動平均線を意味します。

DMAはSMA(単純移動平均線)を数期間先行させたMA(移動平均線)です。シングルペネトレーションで利用するDMAは、3MAを3期間先行させた設定を利用します。

DMAを設定すると移動平均線をずらした時点のトレンドや価格がわかるため、事前にトレードの戦略を立てやすくなります。

またトレンド中の横ばい状態や、一時的な下落をなくすことが可能なので、取引をする際の迷いが生じにくくなる点も大きな魅力です。

フィボナッチ

フィボナッチ

フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチによるフィボナッチ数列をトレードに応用した手法です。

フィボナッチの比率は38.2%や61.2%が用いられます。

38.2&・61.2%は黄金比率と呼ばれており、世界中のトレーダーが意識している値です。

フィボナッチエクスパンションの使い方は?利用した取引手法とメリット・デメリットを徹底解説

シングルペネトレーションは高確率で本当に勝てる?

シングルペネトレーションはシンプルな手法なことから、多くのトレーダーが使用しています。

それだけ人気を集めていることから、高確率で勝てる事実を証明といえるでしょう。

エントリーの示唆がわかりやすく勝率が高い

シングルペネトレーションはエントリーするポイントがわかりやすいので、初心者でも利益を確定しやすい手法です。

さらに価格が急騰した後の反発が大きいほど、得られる利益の額が増えます。けっしてリスクは少ないとはいえませんが、勝率は高い手法といえるでしょう。

FXでの的確なエントリーポイントとは?勝てるエントリータイミングをわかりやすく解説

シングルペネトレーションのメリット

基本的にシングルペネトレーションは、初心者でもわかりやすいトレードが特徴です。

エントリーから決済まで、迷うことなく取引を進められるでしょう。

エントリーポイントがわかりやすい

シングルペネトレーションはエントリーポイントがわかりやすいです。

最低8本のスラストと、DMA3×3を割らずに上昇もしくは下降するポイントを見つけましょう。

ローソク足が3×3DMAを抜ける動きを確認した後が、最適なエントリーのポイントです。スラストが始まった安値から高値までのフィボナッチリトレースメントを引きます。

上昇トレンドと下降トレンドどちらも、38.2%の時点がエントリーを行います。

指し値のエントリーや状況次第で成り行き注文でエントリーすることもおすすめです。

利確ポイントが明確

フィボナッチリトレースメントの利確ポイントは61.8%に設定することで、注文を確定させるポイントが明確になります。

しかし戻しの高安の61.8%で利確するため、利幅が小さい点に注意が必要です。

利益を出すためには分割で利確を行いましょう。例えばすべての注文を61.8%に設定せずに半分の注文の決済を行い、残りの半分の比率を高めるなどの方法があります。

損切りタイミングが分かる

フィボナッチリトレースメントの損切ポイントも同様に61.8%に設定しましょう。

もしくは61.8%より少し下の価格で設定すると、安定した損切りになります。

相場の状況によっては50%をストップロスの目安にする場合があるため、損失額を抑えるためにも相場の状況に応じて価格の設定を変えることをおすすめします。

シングルペネトレーションはFX初心者でも活用できるのでおすすめ

シングルペネトレーションはトレードのポイントが明確なので、FX初心者でも取り組みやすい手法です。

また、わかりやすさだけでなく勝率を高めるためにも有効なので、トレードの経験者にとってもメリットが大きいといえます。

さらにトレードの戦略の幅が広がるため、FX初心者はシングルペネトレーションを使って、トレンド相場で利益を出す確率を高めてみましょう。

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