カテゴリー
FX自動売買

【比較】トラリピとループイフダンはどちらが儲かる?各ツールの実績やサービス内容の違いを解説

トラリピやループイフダンという言葉をご存知でしょうか。

運用する人なら必ず知っておきたい用語の1つで、トラリピとループイフダンは取引形態の違いから、よく比較対象にされることがあります。

トラリピとループイフダンの違いを把握することにより、自分にあった運用方法が可能になります。

双方の違いを比較するとともに、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

FX自動売買とは?おすすめのFX会社や仕組み・稼ぐコツを解説

※本ページにはPRが含まれます。

トラリピ・ループイフダンって何?

トラリピとループイフダンとは、FXの運用方法で自身がおこなうことなく、自動で管理をおこなってくれるシステムのことです。

運用形態が違うため、戦略の組み方も両者では異なってきます。

違いを比較していく前に、トラリピとループイフダンの概要を理解しておきましょう。

トラリピはリピート型FX自動売買

トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略称で、マネースクウェアが特許を取得している注文方法です。

トラリピでは、最初の設定で決めた価格に対して、自動的に売買を繰り返してくれます。

24時間自動で運用してくれるため、自身があまり管理しなくてもシステム利益を狙えることがポイントです。

イフダン注文という新規と決済を同時に発注方法で、最大で99本にまとめて発注することができ、新規と決済の注文を繰り返しおこなってくれる「リピート機能」で自動化が可能です。

多くの資金が必要と思われがちですが、10万円あれば運用可能です。

1,000通貨単位で取引は可能のため、レバレッジを聞かせておくことで、多くの運用ができるようになりますが、少ない資金だとレンジ幅は限られてしまいます。

レンジ幅を広げて多く収益を得たいなら、20~30万円は用意しておくと注文数が広がって運用しやすいでしょう。

トラリピの評判・口コミは?メリット・デメリットと稼げる設定方法・通貨ペアを紹介

ループイフダンはレンジ相場向きFX自動売買

ループイフダンとは、新規注文と決済注文を同時に発注できるイフダン機能を、一定の値幅変動が起きたときに売買してくれるシステムのことです。

通貨のペア、買うか売るか、値幅を設定することにより自動で売買を繰り返しおこなってくれます。

ループイフダンでは、細かくループの幅を決めることができるので、自分に合わせた運用幅を決めることが可能です。

ループ幅が狭いと最大のポジション数が多くなり、より細かく取引をおこなってくれるので大きな損失を防いでくれます。

取引機会が多くなるため、一度で大きな損失につながることはないですが、マイナスになった際は、保有ポジション数に応じた含み損や必要証拠金が多く発生してしまいます。

トラリピとループイフダンの違い

トラリピとループイフダンの違いについて比較していきます。

1,000通貨あたりの取引手数料などは違いがないため、比較しやすい対象として以下の4つの指標を選択しました。

  • スプレッド
  • 通貨ペアの数
  • 設定の自由度
  • もらえるスワップ

それぞれの指標ごとにトラリピとループイフダンを比べることで、わかりやすく解説していきます。

トラリピの方が広いスプレッド

トラリピとループイフダンでは取引にかかる手数料に違いがあります。

基本的に取引のコストは、取引手数料とスプレッド(買値と売値の差)をあわせた金額になりますが、トラリピもループイフダンも取引手数料が無料であるので、スプレッドの差に着目します。

マネースクエのトラリピとアイネット証券のループイフダンを参考にすると、全体的にループイフダンの方がスプレッドは安いことがわかります。

取り扱い通貨ペアループイフダントラリピ
米ドル/円約2銭約4銭
ユーロ/円約4銭約5銭
英ポンド/円約5銭約8銭
豪ドル/円約3銭約6銭

運用者としては、利益を獲得することも大切なポイントですが、取引にかかる手数料を甘く考えていると、手元に入るお金が少なく感じるかもしれません。

ほぼ倍近くトラリピの方がスプレッドが高いため、コストの面ではループイフダンの方が価格をおさえることができます。

ループイフダンの方が通貨ペアの種類が豊富

トアラリピとループイフダンには取り扱っている通貨ペアの数が違います。

マネースクエアが取り扱うトラリピの通貨ペアは14種類、アイネット証券が取り扱うループイフダンの通貨ペアは24種類とループイフダンの方が多様に売買可能です。

取り扱い通貨ペア(アイネット証券)
米ドル/円NZドル/円
ユーロ/円カナダドル/円
英ポンド/円スイスフラン/円
豪ドル/円南アフリカランド/円
ユーロ/米ドルユーロ/英ポンド
ユーロ/豪ドルユーロ/カナダドル
ユーロ/スイスフランユーロ/NZドル
英ポンド/米ドル英ポンド/スイスフラン
英ポンド/豪ドル英ポンド/NZドル
豪ドル/米ドル豪ドル/スイスフラン
豪ドル/NZドルNZドル/米ドル
米ドル/カナダドル米ドル/スイスフラン

ループイフダンの方の種類が豊富ではありますが、利用しやすい通貨のペアがある程度決まっているため、数の差はあっても活用の差にそこまで影響は及ぼさないでしょう。

取引上級者であれば、ループイフダンでしか取り扱いしていない通貨ペアに挑戦するのもいいでしょう。

トラリピはループイフダンより自由度が高い

自分で設定できる機能がトラリピとループイフダンでは異なり、トラリピの方が細かい設定ができるので、自由度が広くなることが特徴です。

ループイフダンでは、下記の4つを設定するだけで運用が可能です。

  • 取引の通貨ペアを選ぶ
  • 売買システムと設定値幅を決める
  • レンジの最大ポジション数を決める
  • 注文量を決める

ループイフダン自由度は狭くなりますが、初心者でも簡単に運用を開始することが可能です。

一方でトラリピでは、デフォルトでおすすめどおりに注文することも可能ですが、内容をカスタマイズすることが可能です。

カスタマイズ内容では、難しいワードが使用されるため、運用の仕組みを完全に理解して、FX用語をよく理解しておく必要があります。

トラリピの方が複雑化しやすいため、初心者の方にはあまりおすすめしません。

ループイフダンの方が高スワップポイント

トラリピとループイフダンでは、もらえるスワップに大きな違いがあり、ループイフダンの方がスワップが高いのが特徴です。

スワップとは、低金利通貨を売り高金利通貨を買うことで金利差分の利益をだすことです。

取引をするなら必ず知っておきたい基礎知識の1つであり、金利差がプラスであれば、ポジションを持っているだけで、ほぼ毎日収益を確保できます。

通貨選びが大切になりますが、頻繁に売買しなくても金利差を活かせば継続的に利益を見込むことができます。

スワップポイントはループイフダンが高く、中には付与される金額に10倍以上も差がつく通貨ペアも存在します。

スワップポイント分で長期的に見ると、利益には大きな差が出てくるので、選ぶ際は注意しましょう。

トラリピのメリット

トラリピを活用することのメリットを3つご紹介します。

  • 相場の上げ下げを予想しなくてもいい
  • ハーフ&ハーフで半分の証拠金で済む
  • 相場の乱高下に強い

特にトラリピでしか使えない機能や特性はうまく有効活用することで、トラリピならではの運用が可能になるため、長所は必ずおさえておきましょう。

トラリピのおすすめ設定と設定変更の方法・注意点を解説

相場分析の必要が無い

トラリピの、レートの上下の範囲を設定するだけで自動取引してくれるので、相場の上げ下げを予測する必要がありません。

範囲内のレート間で上下がおこなわれるときは何もしなくていいため、上下を予想することが難しいFXにおいて、予想する頻度を削減できて自分の時間を確保することもできます。

設定にミスがなければ、24時間システムが管理してくれるので寝ている間も自動でやってくれます。

ある程度放置でも大丈夫なので、自分に時間がない人でもシステムが管理してくれるので安心ができるサービスです。

ハーフ&ハーフで投資効率が上がる

トラリピ特有の強みとして、ハーフ&ハーフと呼ばれる中心値で売買を設定することができあます。

例えば、中心値を80円、買いトラリピの範囲を72円で、売りトラリピの範囲を88円で設定した場合、通常だと買いと売りのレンジ上下の損失リスクがかかります。

72~88円でトラップをしかけた場合、値幅の16円分必要になりますが、ハーフ&ハーフの場合は、必要証拠金が半分で済むので8円で可能です。

トラップを設定する際の資金が低く済むので、初期投資が少ない人でも広い範囲をカバーすることができます。

相場の乱高下に強い

トラリピのリピート機能があることで収益のチャンスが高まることもあります。

FXでは乱高下が起きることもあり、一般的に投資家なら急な上がり下がりは気にするところであり、時間が取れない人にとっては、タイミングを逃すこともります。

リピート機能を活用することで、乱高下で相場が動いたとしてもタイミングを逃すことなく売買してくれます。

乱高下しても範囲内であれば自動化してくれるので、むしろ乱高下が起きれば収益化が見込めるのがトラリピの強みです。

ループイフダンのメリット

ループイフダンを活用することのメリットを3つご紹介します。

ループイフダンはトラリピと比べても優れたポイントがいくつか存在しましたが、中でもおさえておきたいポイントを3つまとめました。

  • 簡単に始めることができる
  • 手数料が少なくて済む
  • スワップポイントが高い

ただ単に自動売買で利益を得るのではなく、コスト面や手間、別の収益方法までよく理解しておきましょう。

【2022年最新】アイネット証券「ループイフダン」の評判・口コミはどう?メリット・デメリットや口座開設時の注意点を解説

簡単に始めることができる

簡単にすぐはじめたい、手間をかけたくない人には負担がかからないのがループイフダンです。

上記でも説明をしたとおり、設定項目がトラリピに比べて少なく、用語も難しいものが少ないため、簡単に始めることができます。

設定内容は自由に切り替えることができるので、相場の状況に応じて値幅を変更したりすることもできます。

取引コストを抑えられる

トラリピとループイフダンの両方が取引手数料無料ですが、スプレッドによって差が生まれます。

ほとんどの通貨ペアでループイフダンの方がスプレッドは低くなっています。

運用するなら利益ばかり気にするのではなく、コストの面も必ず配慮をしましょう。

システム購入代金もかからないので、金銭的な負担を減らして運用ができます。

手数料は長期的にみると総額に大きな差が生まれるので、自分に合った通貨ペアを選択しましょう。

スワップポイントが高い

日本が低金利であることを活用して、高金利の外貨と組み合わせることでスワップポイントを狙います。

特にループイフダンではトラリピと比べて、大きなスワップポイントが得られます。

自動売買での収益に加えて、高いスワップ収益を獲得できることがループイフダンの強みです。

普通に自動売買で運用をおこなうよりも安定した収益を確保することができます。

トラリピのデメリット

ループイフダンに比べて、スプレッドが高いなどの比較はおこないましたが、それ以外のトラリピの特性ならではのデメリットが存在します。

基本的にトラリピでは、短期間で売買を繰り返すたこと、レンジ相場を想定した運用方法です。

細かく売買してくれるので大きな損失にはなりにくい点や、上がり下がり地点さえ決めていれば自動で運用してくれる点が長所ではありますが、逆に短所にも成り得ます。

トラリピのデメリットを把握して、思い違いがないようにしましょう。

トラリピを初心者が始める時の注意点やデメリットを徹底解説

短期投資で大きな収益は見込みにくい

トラリピの基本的な収益は、総推移をリピート機能で自動化収益するため、レンジ相場で細かく取引をおこなうトラリピでは一度に大きなリターンを稼ぎにくいです。

総推移とは、24時間の間にトータルでどれくらい値動きがあったかをあらわすデータのことです。

総推移を大きいほど収益が大きくなるため、総推移を増やすには期間を長くみる必要があります。

トラリピのような短期間での自動売買の場合には、総推移が小さくなるので大きな利益は見込みにくいことがあげられます。

トレンド相場に対応ができない

トラリピの場合は、上下の反転を想定したレンジ相場を想定したシステムのため、一方に傾くトレンド相場に対応ができません。

レンジ相場想定で、相場の場面が反転したら利益を確定させるため、相場が下落している場面においては、買いをリピートしてしまい、含み損が膨らんでいきます。

レンジ相場の場合は、定期的に利益を確保することができますが、一時的でも下落時は含み損しやすいということを覚えておきましょう。

ループイフダンのデメリット

ループイフダン特有のデメリットはあまり存在しませんが、トラリピと比較した際に、感じやすいデメリットをご紹介します。

ループイフダンもトラリピと同様、デメリットがメリットと表裏一体になっているため、特性を確認して自分に合った運用方法を選んでください。

特にループイフダンでは、簡単ですぐに運用を始められるという点をあげましたが、簡単だからこそ起きるデメリットがあります。

ループイフダンのデメリットもおさえておきましょう。

売買タイミングが選べない

トラリピとは違い、ループイフダンの場合は簡単に設定をしてスタートができるので、細かい設定ができないです。

ループイフダンも自動売買のため、トラリピに比べて思い通りに売買できないこともあります。

投資経験があまりない人やすべて任せたい人にとってはありがたい機能ですが、自分のこだわりがある人にとってはマイナスの要素になります。

運用上級者の人や、運用の知識がついて慣れてきたら、トラリピで売買することがおすすめです。

高値のポジションを保有し続けてしまう

ループイフダンはポジションを調整することが難しいです。

基本的には値動きを追っていく運用方法のため、レンジから外れてしまうと、決済されない高値のポジションを保有してしまいます。

含み損を抱えながら運用することにつながるので、レンジをよく考えておく必要があります。

設定が簡単に始められる分、上級者にとっては少し物足りないかもしれません。

初心者で始めるならループイフダンがおすすめ

トラリピとループイフダンの違いについてご紹介しましたが、初心者で始めるのならループイフダンをおすすめします。

サービストラリピループイフダン
スプレッド高い低い
通貨ペアの数少ない多い
設定の自由度高い低い
もらえるスワップ少ない多い

トラリピの場合、細かい設定があるため初心者だと混乱しやすいです。

ループイフダンは簡単に始めることができ、スプレッドもトラリピに比べて安くおさえることができるのでコストを削減することも可能です。

スワップでの収益を確保できるので、コスト削減しつつ、一定の収益を確保できるため運用になれていない人はループイフダンを活用しましょう。

いずれの選択をするにしろ、特徴と違いを理解して、自分に合った投資法を選ぶようにしましょう。

関連記事