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【2021年】S&P500の今後の推移予想と長期の見通し・おすすめの投資方法を解説

S&P500はアメリカを代表する株価指数の一つで、NYダウ、ナスダックと並んで投資家から注目されています。

アメリカの3大株価指数とも呼ばれるS&P500ですが、他の2つと比べると知名度がやや劣ります。

そこで今回はS&P500の仕組みと推移の見通し、投資方法について分かりやすく解説していきます。

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S&P500の仕組み

S&P500はNYダウやダウ平均株価で有名なダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカの代表的な株価指数です。

指数は、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している中から500銘柄をピックアップし、加重平均で算出されます。

S&P500の指数算出は1957年からおこなわれており、歴史のある株価指数の一つです。

S&P500の構成銘柄

S&P500の構成銘柄は、上場銘柄の中から以下の基準を満たしているものが選ばれます。

  • 時価総額82億ドル以上
  • 浮動株時価総額41億ドル以上

また、全500銘柄の内訳は工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種から構成されており、その中でも幅広い業種から選定しています。

業種 構成銘柄の中の比率
情報技術 27.4%
ヘルスケア 14.1%
一般消費財 11.6%
通信サービス 11.2%
金融 9.9%
資本財 8.4%
生活必需品 7.0%
公益事業 3.2%
素材 2.7%
不動産 2.6%
エネルギー 2.0%

S&P500の推移の見通し

S&P500の推移の見通し

S&P500は欧米全体に新型コロナウィルスの感染が見られた2020年3月には落ち込みを見せたものの、V字回復を見せてからは2021年7月現在も上昇傾向を見せています。

好調に見えるS&P500ですが、今後も同様の傾向を見せるかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれています。

ここからは、S&P500の短・中期見通しからその後の動きまで予測していきます。

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コロナ収束後のS&P500は金融緩和が継続するかで決まる

コロナワクチンの普及が進み、経済回復の期待も現在は膨らんでいます。

しかし、コロナ収束にあたって経済を支えてきた金融緩和政策を縮小していく可能性もあり、S&P500の好調推移に歯止めがかかる可能性があります。

アメリカ政府は実体経済が完全に回復するまでは金融緩和の縮小はおこなわないと明言しています。

しかし実際には金融緩和の影響でアメリカの個人消費が留まるところを知らず、金融界の予想以上にインフレが進んでいる側面もあります。

アメリカ政府が前言を撤回して、近いうちに縮小をおこなう可能性も考慮しなければいけません。

S&P500の銘柄はビジネスが好調

世界的な混乱とは裏腹にS&P500の構成銘柄はビジネス面で好調を維持しており、今後もプラスの効果が期待できます。

コロナショックを受けてGAFAMはプラットフォーム強化にシフトしている他、テスラ社がEV(電気自動車)にシフトするなどの技術的進展もあります。

S&P500を引っ張る大手ハイテク企業が堅実な経営をおこなっている以上、大きな下落のリスクは高くないでしょう。

米中対立の動きに注目

S&P500はアメリカ国内でバブルが崩壊するなどの出来事を除いて、大きく暴落するようなリスクはあまり考えられません。

ただ、中長期的なリスクを考えるとすれば、米中対立によるアメリカの地位低下に注意する必要があります。

中国とアメリカのGDP

引用:日経新聞電子版 2020年10月13日付 (2021/07/21)

特に2030年には中国がアメリカのGDPを抜いて世界1位の大国になると予想されており、アメリカ経済が根本から覆されるリスクも大いにあります。

米中対立の緊張は近年大きくなっており、突発的に衝突が起こるリスクも考慮する必要があります。

S&P500へ投資する方法

S&P500は銘柄ではなく株価指数ですが、指数自体に投資をすることも可能です。

S&P500へ投資するには、投資信託かETFのどちらかを選択します。

どちらもメリット・デメリットがあるので、それぞれの内容を比較して選ぶようにしましょう。

投資信託

投資信託は、投資家から資金を募った上で商品を運用し、成果に合わせた利益を投資家に配分する仕組みです。

投資信託は分散効果が高く、値動きに合わせた急激な推移を見せにくくリスクを抑えられるメリットがあります。

また、実際の運用はプロによって行われるので、知識の少ない初心者でも始めやすいのが魅力です。

分散効果が高い上にナスダックなどと並んでメジャーな指数なので、TVニュースでも情報を取得できるのが大きな魅力です。

一方で、投資信託の基準価格は1日1回算出される数値から変動することがなく、取引も1回しかできません。

ETF

特定の指数を対象に、値動きに合わせた運用効果を目指します。

投資信託と違ってETFは取引所に上場しているので、リアルタイムの価格で取引ができます。

指値注文や成行注文といった注文方法が利用できる他、1日に何度も取引ができるのも投資信託との違いです。

一方で、複数資産の組み合わせを自分で組む必要がある、複利効果が期待できない、積立投資ができないなどのデメリットがあります。

S&P500への投資を成功させるポイント

S&P500への投資を成功させるポイント

S&P500はGAFAMを中心とする巨大企業を含んでおり、成長率の高さから投資対象として注目されています。

S&P500自体に投資をするのも勿論ですが、他の銘柄への投資にもS&P500は活用することが出来ます。

ここからは、投資家がS&P500を活用するポイントを紹介します。

VOO(Vanguard S&P 500 ETF)へ投資

ETFの中でも人気が高く、国内投資家も多く保有しているのがVOOです。

SBI証券が提供する人気の投資信託「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」も、VOOを通じてS&P500と連動した投資をおこなっています。

VOOは低コストでS&P500の構成銘柄へ分散投資ができるのが特徴で、どの銘柄にするか悩むより良さそうな銘柄へ一気に投資したい方におすすめです。

今までも高いパフォーマンスを発揮しているVOOは2021年現在に注目度を上げており、長期投資を検討している方におすすめの商品です。

S&P500をベンチマークするインデックス・ファンドへ投資

投資の神様とも呼ばれる投資家ウォーレン・バフェットが提唱する手法で、10%の現金で米国短期債を購入し、90%をS&P500をベンチマークしているインデックス・ファンドへ投資する方法です。

この手法は、S&P500の構成銘柄は将来的に期待できるビジネスが多く、特殊な手法を用いない特定のトレーダー以外はビジネスの期待度に合わせて投資対象を決めるべきという考えに基づいています。

この手法は初級・中級の個人投資家が真似しやすい手法でもあるので、ぜひ一度試してみることをおすすめします。

S&P500は今後も安心して投資できる

S&P500は今後も信頼できる投資先の一つとして、国内投資家の間でも注目され続けると予想されます。

ただし、2021年7月時点で見れば、コロナ収束後の世界経済は予想が立てにくい側面もあり、今も安心だとは必ずしも言えないのが現状です。

S&P500への賢い投資方法を模索しつつ、周囲の動きには意識を配らせておくことをおすすめします。

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