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米国の個人消費支出の見方は?影響する通貨ペアや簡単にチェックできるサイトを紹介

個人消費支出は経済指標の一部で、FXでは米国の個人消費支出によって為替市場に影響を与えるケースがあります。

GDPと深く関連している経済指標なので、場合によっては景気良好・後退の示唆になり、大きく変動する可能性もあります。

今回は個人消費支出の見方について詳しく紹介します。

「個人消費支出の見方がわからない」という人は参考にしてください。

雇用統計の日程は?発表日程の詳細や為替変動にどう影響するのかくわしく解説

※本ページにはPRが含まれます。

個人消費支出とは

個人消費支出は米商務省が公表する指標で、米国の家計が消費した物やサービスを集計して算出しています。

下記は米国個人消費支出の2017年~2021年5月までのデータです。

米国個人消費支出
17年18年19年20年21年
1月0.20.20.10.22.4
2月0.10.20.2-1
3月00.40.9-7.54.2
4月0.40.60.3-13.60.5
5月0.10.20.48.20
6月0.10.40.35.6
7月0.30.40.61.9
8月0.10.30.41
9月10.40.21.4
10月0.30.60.30.5
11月0.60.40.40.4-0.4
12月0.3-0.2

米国の個人消費支出はGDPの約7割を占めている為、GDPが発表される前の先行指標として注目されています。

米国の家計が消費した量を算出した経済指標

個人の消費支出は、家計がどのくらい消費したのかを知ることによって、経済成長率を分析したり雇用状況・収入状況を知ることができます。

算出方法は、家計の中で占めている財とサービスの購入を集計する方法で、PCEと呼ばれることもあります。

GDPの構成要素として最大の指標

個人消費支出はGDPの約7割を占めています。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは、米連邦準備理事長がインフレ指標として重視する為、個人消費支出の指標の中でも個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)が大きな注目を得ています。

GDPは年に4回発表されるものですが、個人消費支出は月に1回発表されるのでGDPを予想する為の指標として注目しているトレーダーもいます。

個人消費支出の見方

個人消費支出の数値を見ても、見ている内容を理解出来なければトレードに反映することはできません。

これから個人消費支出の見方について紹介するので、反映方法を学んで実践でも利用できるようにしましょう。

値によって個人収入の増減・雇用率を推測できる

個人消費支出は、耐久財や非耐久財・サービス支出の3つから構成しています。

米国の個人消費動向をみることによって、収入が増えているのか・雇用が増えているのか読み取ることができます。

数値が高ければ景気が良好になっており、逆に数値がマイナスになっていれば景気が後退していると読み取れます。

個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)方が重要

個人消費支出の指標の中でもPCEコア・デフレーター・食品・エネルギーを除いた指標は、物価判断基準において最も重要視される指標で、個人消費支出(PCE)より重要度が高いです。

個人消費支出(PCE)と同時刻に発表されるので、どちらが通貨ペアに影響するか明確にわかりませんが、為替市場においては個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)の方で分析する人が多いです。

個人消費支出の指標を閲覧できるサイト

個人消費支出は経済指標の一部で毎月第4週目の金曜日に発表されます。

経済指標は口座開設しているFX会社で閲覧することも可能で、取引ツールに昨日が付いているものもあります。

星マークで重要度を表示してくれる便利な経済指標カレンダーもあるのでおすすめです。

これから個人消費支出を確認できるサイトを紹介するので参考にしてください。

各FX会社の経済指標カレンダーでチェック

各FX会社の公式サイトでは、経済指標カレンダーを表示しているところがあります。

今回は見やすい経済指標カレンダーを搭載しているFX会社を厳選したので見たい人はチェックしてみましょう。

OANDA Japan

OANDA Japan

OANDA JapanはOANDAラボで経済指標カレンダーを表示しています。

また国別経済指標で、マイナーな指標を見ることも可能なのでしっかり経済指標を見て分析したい人におすすめです。

もちろん個人消費支出も確認することができます。

OANDA Japanの評判と口コミは?メリット・デメリットや口座開設時の注意点を解説

外貨ex byGMO

外貨ex byGMO

外貨ex byGMOの経済指標カレンダーはシンプルに各指標をチェックすることができるのでおすすめです。

表の中に重要度が書かれているので、どの指標が重要なのか初心者でも理解できます。

個人消費支出も表示されているので、気軽にチェックしたい人は外貨ex byGMOの経済指標カレンダーを活用してみましょう。

外貨ex byGMOの口コミ・評判はどう?メリット・デメリットと口座開設時の注意点を徹底解説

YAHOO!ファイナンス

YAHOO!

YAHOO!ファイナンスは個人消費支出を閲覧することが可能で、過去の指標も簡単に確認できます。

指標発表後に起きた為替変動も確認できるので、個人消費支出の結果によってどのような反応があったか分析することもできます。

個人消費支出の経済指標発表によって影響を受ける通貨ペア

経済指標の発表によって、重要な経済指標は為替変動が発生します。

個人消費支出も重要度の高い経済指標なので、通貨ペアが受ける影響がどのようにあるのか把握しておきましょう。

米ドル円

米ドル円は米国の指標によって動くケースが多いので、個人消費支出によって数分間乱高下する恐れがあります。

数値によっては急上昇急降下する可能性もあるので、安定した取引を考えている人は、指標発表前にエントリーを決済してトレードチャンスを待ちましょう。

ユーロ円

ユーロ円は米国の経済状況によって連動して大きく動く可能性があります。

円は世界経済が後退している時に強くなる傾向があり、米国の個人消費支出の結果によって米ドル円と比例した動きになる可能性があります。

個人消費支出の指標を参考にする時の注意点

個人消費支出の指標を参考にして取引する時の注意点をまとめました。

個人消費支出はGDPの参考にもなる指標ですが、トレードに活用する時は、数値と関係なくレートが変動する場合もあるのでリスク管理が必須になります。

特に初心者は経済指標を使ったトレードで大失敗してしまう可能性が高いので注意しましょう。

指標発表前の予想と結果が大きく異なるケースがある

個人消費支出の経済発表前に、多くのFX会社は予想数値を提示しています。

予想数字によって為替変動が引っ張られることもありますが、結果が予想と大きく反するとボラティリティが一気に高くなる可能性があります。

数値が良好でもドル安になる可能性がある

個人消費支出の数値が良好でもドル安になる可能性はあります。

他の指標で著しく予想と違う結果がでると、ドル安になる可能性もあるので、個人消費支出だけでなく同時に発表される他の指標もチェックして総合評価で分析しましょう。

個人消費支出は値の高さ低さで景気を把握しよう

FXでの個人消費支出は米国のものが重要指標として採用されています。

指標の高さ・低さで景気良好か後退か把握できるので、初心者でも簡単に分析できます。

またGDPの発表前にある程度のGDP数値を確認することもできるのでおすすめです。

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