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ドルインデックス(ドル指数)の見方とチャートを分析してFXの戦略に使う方法

為替相場には様々な指標があり、多くの方は米ドル円や英ポンド円など、通貨ペアの政策金利差に注目しがちです。

しかし、1つの通貨にも強い時期・弱い時期があります。こうした強弱を表す米ドルの指標が、ドルインデックス(ドル指数)です。

国際経済にドルが与える影響は非常に大きく、どのような動きになっているか知ることでFX取引に活用することも出来ます。

今回は、ドルインデックスの見方とFXに役立てる方法について解説していきます。

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ドルインデックス(ドル指数)の仕組み

ドルインデックスは米ドルの強弱を表す指標ですが、強弱はユーロ、ポンド、円などの他国通貨との相対的な力関係に基づいて算出されます。

ドル指数が低い場合は米ドルの力が下がっているだけでなく、他の通貨の影響力が上がっていると見ることも出来ます。

後述しますが、どの種類の通貨と比較して指数を算出するのかや、ドル以外の通貨の比率などは機関によっても異なるので注意が必要です。

ドルインデックスは国際経済を占う上で、重要な指標の一つです。

ドルインデックスを算出している機関

ドルインデックスを算出している機関は、主に以下の3つです。

  • インターコンチネンタル取引所(ICE)
  • アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)
  • 国際決済銀行(BIS)

このうち、ICEのドルインデックスをFX取引では目にすることが多いです。ICEのドルインデックスはリアルタイムで更新されるので、短期取引などにも活用しやすいためです。

ICEのドルインデックスは米ドルを以下の6通貨と比較して強弱を算出します。

  • ユーロ
  • 日本円
  • 英ポンド
  • カナダドル
  • スウェーデンクローナ
  • スイスフラン

ただし、米ドルとそれ以外を単なる合計値で比較するのではなく、構成比率が100%になるように調整した上で比較をします。

ユーロ 57.6%
日本円 13.6%
英ポンド 11.9%
カナダドル 9.1%
スウェーデンクローナ 4.2%
スイスフラン 3.6%

ICEのドルインデックスは米ドルとユーロの関係性にかなり影響される点は理解しておきましょう。

ドルインデックス(ドル指数)の基本的な見方

ドルインデックスの基本的な見方

ドルインデックスの見方が分かれば、米ドルや世界経済の動向を理解することが出来ます。

ここからは、他の指標などとも合わせたドルインデックスの見方を紹介していきます。

ドルインデックスの推移で買いか売りかが分かる

2021年現在はニュースで「円安ドル高」などと良く耳にすると思います。

これは文字通り、円の価値が相対的に低く、ドルの価値が相対的に高くなったことを指します。

ただ、ドル高基調だったとしても必ず指数が上昇する訳ではありません。なぜなら、ドル高には2つのパターンがあるためです。

  • ドルが買われているケース
  • ドル以外が売られているケース

つまり、ドルの価値が下落基調でも、他の通貨が更に下落基調ならドル高になるのです。

単にドル高と聞いただけでは分からないドルの細かい動向も、ドルインデックスを使って分析することが出来ます。

ドルインデックスとNY金は逆相関の関係

NY金の先物価格チャートは、基本的にドルインデックスと逆相関の関係にあります。

通貨の価値が下がれば金現物を仕入れようとする人が増えるので、ある意味当然とも言えます。

この習性を利用して、金取引に応用することも可能です。

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ドルインデックス(ドル指数)を活用したFX取引の手法

ドルインデックスを利用することで、FX取引で高額利益を生むことも可能です。

ここからは、具体的にどのような手法が活用できるか解説していきます。

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ドルインデックスと米ドル円の相関を確認

米ドル円チャートとドルインデックスの動きの方向に着目すると、現在の米ドル円の関係がどうなっているか分析することができます。

為替相場は、基本的に強いほうの通貨の動きに引っ張られて動きます。ドルインデックスと米ドル円チャートが同じ方向に推移しているなら、相場がドル中心に動いていると予測できます。

一方、ドルインデックスと米ドル円チャートが逆に動いている場合は、円やユーロが強い状況と考えられます。

ドルインデックスと米ドル円チャートが逆に動く時はユーロ円がトレンドを形成しやすいので、クロス円取引に切り替えるのも一つの手です。

大きなニュースの後にドルインデックスを確認

要人発言や経済界で大きな出来事があった後にチャートが大きく変動すると、多くの方が直前の出来事と結び付けてしまいます。

しかし実際は全く違う原因がある可能性もあり、簡単に判断してはいけません。

日本の経済界に激震が走って円安が進行した場合、考えられるシナリオは日本円への不安が爆発して大量に売られている状況です。

しかし、同時にドルインデックスが大きく上昇していたのであれば、ドルが買われて相対的に円安が起こったと考えることが出来ます。

ドルインデックスを確認することで、より的を射たマーケット分析が可能になります。

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トレンドの継続性を確認

前述のように、ドルインデックスを利用してトレンド転換の原因を探ることが出来ます。

更に、ドルインデックスのトレンドが今後も継続しそうか見ることで、中長期的なFX投資の方向性も決めることが出来ます。

ドルインデックスを利用すれば、変動の原因が通貨ペアのどちらにあるのか、変動は今後も続くのかの2点を調査することが出来ます。

ドルインデックス(ドル指数)を見る時はユーロの動きに注意

ドルインデックスは米ドルの動向を探る上で非常に重宝される指標です。

ただ、前述の通り米ドル以外ではユーロの比率が大きく、EUの動きに大きく左右される恐れがあります。

ドルインデックスの動きはユーロに大きく影響を受けることは、利用する前に頭へ入れておきましょう。

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