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通貨ペアのボラティリティとは?各通貨ペアの変動率とトレードに活用する方法を解説

FX取引をしていると通貨ペアのボラティリティに関する情報をみることがあります。

マーケット情報にもボラティリティに関する内容について触れていることもあり、FX初心者は「ボラティリティとは?」と疑問に思う人も居ますよね。

今回通貨ペアのボラティリティについて解説します。

ボラティリティはFXで勝つ取引をするために知るべき用語なので、理解できていない人は覚えましょう。

ボラティリティについて知りたい人は参考にしてください。

※本ページにはPRが含まれます。

このページのもくじ

通貨ペアのボラティリティはレートが上下する変動率を表している

通貨ペアのレートは平日24時間変動しています。

大きく変動する時もあれば、値動きが鈍く変動幅が狭い時もあります。

ボラティリティは上記のような通貨ペアの変動率を意味している言葉です。

FXだけでなく先物取引や株でも使われる用語で、値下がり・値上がりする変動の割合をボラティリティと言います。

簡単に説明すると、通貨ペアでの変動が激しい場合ボラティリティが高いと表現し、値動きが鈍くなっている場合ボラティリティが低いと表現します。

ボラティリティの高い通貨ペアほど大きな利確幅を狙える

通貨ペアのボラティリティが高くなる状況は、レート変動が急変しはじめトレンド相場が発生しています。

通常時からボラティリティが高い通貨ペアもあるので一概に言えませんが、ボラティリティが高くなっている時ほど大きな利確幅を狙えます。

ボラティリティは単純に高ければトレンド相場ということではないので、安易にエントリーしないようにしましょう。

ボラティリティの高い通貨ペアはどれ?各通貨ペアの変動率を紹介

ボラティリティの通貨ペア

2020年11月現在、ボラティリティの高い通貨ペアを調べました。

日足計算なので、1日の変動率で1番大きく変化した通貨ペアが上位に来ています。

ボラティリティの高い通貨ペアランキング
1位 ポンド円
2位 ポンドスイスフラン
3位 ポンド豪ドル
4位 ユーロ豪ドル
5位 ポンド米ドル
6位 ユーロ円
7位 NZDドル円
8位 米ドル円
9位 カナダドル円
10位 豪ドル円

ポンド絡みの通貨ペアはボラティリティが高い傾向にあります。

ポンド円はトレーダーから殺人通貨ペアと呼ばれており、日々大きく変動している通貨ペアです。

今回は日足計算なので、主要通貨ペアも上位に付きましたが年間で考えるとマイナー通貨ペアが上位を占めてきます。

考え方としてボラティリティの高さはマイナー通貨ペア>ポンド円>その他という風に覚えておきましょう。

主要通貨ペアでボラティリティが高いのはポンド円

主要通貨ペアでボラティリティが高いのはポンド円です。

ポンド円は信頼できる通貨同士の通貨ペアで取引しているトレーダーも多いので、流動性が高くなっています。

通貨強弱も乱高下するので、レート変動も激しくなります。

上手く行けば資金を何十倍も増やすことができますが、損失も比例して高くなります。

マイナー通貨ペアはボラティリティが高め

上記でも説明しましたが、ボラティリティが高い通貨ペアはマイナー通貨ペアとなっています。

マイナー通貨ペアはトレーダー参加者が少なく、新興国通貨が安定していないので安定しません。

マイナー通貨ペアは変動が激しく安全ではないのでFX会社もスプレッドを広めに取っています。

ボラティリティが高ければ稼げるという人もいますが、細かく見ていくと必ずしも稼げるわけではないということがわかります。

ボラティリティが高い通貨ペアで取引すると稼げる?リスクコントールしないと大失敗する

注意事項

ボラティリティが高い通貨ペアで取引すると稼げると思っている人がいます。

変動率が高い通貨ペアは成功すれば大儲けできますが、負けると損失も比例して大きくなります。

リスクコントロールを徹底する必要があるので注意しましょう。

ボラティリティの高い通貨ペアは分析が難しいデメリットを持っているので、初心者は変動幅が落ち着いている通貨ペアでトレードに慣れてから挑戦しましょう。

ボラティリティの高い通貨ペアでの取引と低い通貨ペアでの取引方法

ボラティリティの高い通貨ペアでの取引方法と低い通貨ペアでの取引方法は異なります。

資金管理と取引数量を完璧にマスターすれば、ボラティリティが高い・低い関係なく稼げるようになります。

まずボラティリティの高い通貨ペアと低い通貨ペアの特徴を見ていきましょう。

ボラティリティの高い通貨ペアと低い通貨ペアの特徴
ボラティリティの高い通貨ペアの特徴低い通貨ペアの特徴
変動幅が大きい変動幅が狭い
利確幅が大きい利確幅が狭い
リスクが高いリスクが低い
約低拒否の可能性安定して約定できる

ボラティリティは大きく稼ぐチャンスがあるが、リスクが高い取引となります。

対してボラティリティの低い通貨ペアは小さな稼ぎだが、リスクを低くした取引となります。

取引数量によってリスクをコントロールしよう

ボラティリティの高い通貨ペアで取引する問題として、損失する可能性が高いことを挙げましたが取引数量によってコントロールできます。

逆にボラティリティの低い通貨ペアで取引する場合、取引数量を増やして利益を上げることができます。

上記のようにボラティリティの高さによってリスクコントロール方法が変わってきます。

各通貨ペアにあった設定を見つけると、欠点を補いつつ稼げるトレードが可能になります。

初心者がボラティリティ高めの通貨ペアで取引するのは危険

いくらボラティリティ高めの通貨ペアを取引数量でコントロールするといっても限界があります。

初心者はトレードに慣れていない部分もあるので、始めから取引するのはおすすめできません。

ボラティリティ高めの通貨ペアより安定感のある通貨ペアでテクニカル分析を練習しましょう。

分析を細かくできるようになってからボラティリティ高めの通貨ペアに挑戦すると損失リスクを抑えられます。

ボラティリティから稼ぐ通貨ペアを探すには流動性(リクディティ)もセットで確認しよう

ボラティリティが高い通貨ペアでは大きく稼げると話しましたが、ただボラティリティが高ければ良いという問題ではありません。

通貨ペアの中で1番ボラティリティの高い通貨ペアはマイナー通貨ペアとなっています。

スワップポイントが高く、スワップ取引に向いている通貨ペアのボラティリティはポンド円よりも高い傾向にあります。

しかし、ボラティリティが高いマイナー通貨ペアで裁量トレードしているトレーダーは少なくポンド円で取引しているトレーダーのほうが多いです。

トレーダーはボラティリティだけでなくリグディティもみているので、単純に変動幅だけをみて取引していません。

これからリグディティとは何なのか、どんな影響があるのか解説します。

流動性が低い通貨ペアはトレーダー参加者が少ないから変動しやすい

リグディティは流動性のことで、マイナー通貨ペアのボラティリティが高い原因は流動性にあります。

マイナー通貨ペアはリスクの高い通貨ペアとなっているので、リスクオン・オフの動きが激しくトレードに向いていません。

上記の理由からトレーダー参加者が少なくリグディティが低い状態になっています。

流動性の低い通貨ペアは、流動性の高い通貨ペアと比べて少しの動きに過剰反応する性質を持っています。

トレーダーの売買傾向が少しでも傾くと大きく変動するので、予測不可能の動きをすることもあります。

分析して根拠をもった取引をするには流動性もある通貨ペアを選択する必要があります。

ボラティリティ・リクディティの高い通貨ペアを選択しよう

ボラティリティだけでなくリグディティの高い通貨ペアで取引をしましょう。

リグディティが高いので、しっかり根拠をもったレート変動をします。

ただしボラティリティは高いので変動する幅が大きく、間違った分析でエントリーすると大失敗してしまいます。

ボラティリティの高い通貨ペアで取引する時は損切り設定を事前におこなってトレードしましょう。

ボラティリティの低い通貨ペアでも稼げるのか?コツコツ利益を重ねるトレードが主流

ボラティリティの低い通貨ペアは稼げないと思われていますが、しっかり計画的に取引できるので年末収支をみるとしっかり稼げているパターンが多いです。

1回の利確幅が狭く、大きく稼げている感じはしませんが、損失トレード回数が少ないので利益を伸ばすことができます。

ボラティリティの低い通貨ペアはトレンド発生が分かりやすく、エントリーポイントを初心者でもみるけることができるのでおすすめです。

通貨ペアによって特徴が異なるので、ボラティリティが低くても経済指標によって大きく変動するものもあります。

ボラティリティやリグディティ以外の部分もしっかり把握しておきましょう。

ボラティリティ低めの通貨ペアはコツコツ利益を重ねるトレードスタイルがおすすめ

ボラティリティ低めの通貨ペアはコツコツ利益を重ねるトレードスタイルがおすすめです。

スイングトレードやデイトレード向きで、スキャルピングのように数分で取引完結するよりも大きな相場観をみてトレード方針を決めるスタイルに向いています。

スイングトレードの場合、資金管理を徹底しなければなりませんが、デイトレードだとコツコツ利確して稼げるので初心者におすすめです。

初心者トレーダーや自動売買で資金運用している人に最適

ボラティリティの低い通貨ペアはレンジ相場になりやすく、初心者トレーダーや自動売買を運用している人に向いています。

レンジ相場になっている通貨ペアは通常利益を取得しにくい環境ですが、利確幅を小さく刻むことによって損失リスクを抑えて稼ぐことができます。

レンジ相場向きの自動売買もあるので、FX自動売買を利用している人はレンジ相場が長く続く通貨ペアで取引しましょう。

ボラティリティを確認するツール・表を厳選紹介

ボラティリティを確認できるツールや表を紹介します。

FX会社ではボラティリティ表を掲載しているところが多いのですが、今回は表が見やすかったり細かくボラティリティを分析できたりするものを厳選しました。

通貨ペアのボラティリティを詳しく知りたい人は表やツールを使って確認しましょう。

YJFX!のボラティリティ表は時間足別ランキング順表示されているから見比べやすい

ボラティリティ表

YJFX!のボラティリティ表は公式サイトに掲載されており、時間足によって1番ボラティリティの高い通貨ペア順に並んでいます。

期間指定をして、長期間のボラティリティ変動を調べることもできるのでおすすめです。

YJFX!で口座開設していない人も利用できるので、使って見たい人はYJFX!の公式サイトにいってみましょう。

OANDJAPANボラティリティツールは各通貨ペアのボラティリティ推移を詳しく確認できる

ボラの推移

OANDAJAPANのボラティリティツールは各通貨ペアのボラティリティ推移を詳しく分析することができます。

時間ごとの変動幅の傾向を調べたり曜日ごとの変動幅をみたりすることもできるのでおすすめです。

OANDAJAPANは様々な情報ツールを無料公開しているので、知りたい情報をピックアップして分析してみましょう。

FX会社によってマーケット情報でボラティリティを掲載している

今回紹介したFX会社以外にもボラティリティを掲載している会社はあります。

口座開設した会社の公式サイトでボラティリティ表を掲載しているか調べてみましょう。

ボラティリティ表が無い場合でも無料で公開しているFX会社はあるので、他社の無料ツールを利用しましょう。

変動率をみてリスクコントロールできるトレードを目指そう

変動率を見てリスクコントロールできる取引を目指すと、損失を抑えて利益を大きくするトレードが可能になります。

投資効率を良くするには、利益を大きくするだけでなく損失を抑えることを考えなければなりません。

攻める姿勢も大事ですが、守りも固めておきましょう。

全通貨ペアのボラティリティが高くなっている時は危険

稀に為替相場が全体的にボラティリティ高めになることがあります。

今年の事例で言うとコロナショックが当てはまります。

リスクオンの動きが一斉に始まるので、急落・急上昇します。

通貨ペアによってはレート配信停止になってしまうこともあるので、取引は控えましょう。

通貨ペアでのボラティリティは変動率

通貨ペアのボラティリティは変動率ということがわかりました。

ボラティリティの高い通貨ペアは大きく稼ぐチャンスを持っていますが、リスクも高くなります。

ボラティリティの高い通貨ペアで取引する人は、損失した場合を考えて行動しましょう。

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