資産運用

初心者におすすめの資産運用7選!少額から始められる投資方法・注意点を紹介

初心者におすすめの資産運用7選!少額から始める方法や年齢別のおすすめ資産運用を解説!

急速な少子高齢化による年金問題や、健康、資産など将来に対する不安から資産運用を検討する方は年々増加傾向にあります。

実際に、野村アセットマネジメント資産運用研究所が実施した「投資信託に関する意識調査2024」によると、2022年から2024年にかけて投資家は約130万人も増加しているようです。

野村アセットマネジメント資産運用研究所 投資信託に関する意識調査2024データ

出典元:野村アセットマネジメント投資信託に関する意識調査2024

同調査によると、中でも20代~40代の個人投資家が増加傾向にあり、将来に備えて資産運用を始めている方が増加傾向にあります。

とは言え、これから資産運用を開始する方の中には「初心者におすすめの資産運用は?」「年齢別で選ぶべき商品は違うの?」など、疑問に感じる方も多いでしょう。

そこで今回の記事では、「初心者におすすめの資産運用7選」「年代別におすすめの資産運用方法」を紹介します。

自分に最適な資産運用方法が見つけられるため、ぜひ最後までご覧ください。

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資産運用とは

資産運用とは、手元資産を投資や預貯金などで効率的に増やすための手段のことです。

資産運用とは、自分の持っているお金(資産)を預貯金や投資に配分(運用)することで効率的にふやしていくことをいいます。

引用元:投資の時間資産運用とは?

上記引用からもわかるように、資産運用には大きく分けて「貯蓄」と「投資」の2種類があります。

貯蓄 運用
概要 銀行の普通預金や定期預金などに預けて、お金を安全に貯める方法 株式や債券、不動産などの金融商品を活用し、資産を増やすことを目的とする方法
目的 お金を守る お金を増やす
元本補償 あり なし
リスク ほぼなし 価格変動や元本割れのリスクあり
収益性 低い 高い(期待できるが、損失もあり得る)
流動性 必要な時にすぐに引き出せるものが多い 現金化には売却などの手続きが必要な場合が多い
インフレ対策 インフレ時にお金の価値が目減りする可能性あり インフレ時に資産価値を維持・増加させやすい

貯蓄は元本保証がある一方で、金利が低いため大きく増やすことは難しいですが、投資はリスクを伴うものの、成功すれば資産を大きく増やせる可能性があります。

資産運用の種類

資産運用を、リスクとリターンで分類分けしてまとめました。

ローリスク
ローリターン
  • 定期預金
  • 定期貯金
  • 個人向け国債・地方債
  • 保険
  • ポイント投資
  • 金投資
  • 外貨預金
  • アンティークコイン
ミドルリスク
ミドルリターン
  • 不動産投資
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ソーシャルレンディング
  • ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託)
  • iDeCo
  • 外貨MMF
ハイリスク
ハイリターン
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  • 先物取引
  • 暗号資産(仮想通貨)

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初心者におすすめの資産運用方法

資産運用にはさまざまな方法がありますが、それぞれに メリット・デメリットがあるうえに、難易度にも違いがあります。

そのため、特に資産運用初心者の場合は自分の資産状況やリスク許容度に合った運用方法を慎重に選ぶことが大切です。

ここでは、 初心者におすすめの資産運用方法を紹介します。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法にチャレンジしてみましょう。

初心者におすすめ資産運用方法

以下で詳しく紹介します。

株式投資

初心者に株式投資がおすすめの理由
  • 近年では単元未満株や少額投資サービスが充実しており、少額からでも始めやすい
  • 配当金や株主優待がもらえるので、お得感が感じやすい
  • 長期投資なら、リスクを比較的抑えられる
  • 経済やお金の知識、投資の基本が自然と身につく

株式投資は、企業が資金調達のために発行する株式を購入し、値上がり益や配当金を得る投資方法です。

少額から始められる点が魅力で、売却時に購入価格よりも高値で売ることで利益(キャピタルゲイン)を得られます

また、企業の利益に応じて配当金を受け取ったり、株主優待として宿泊券や割引サービスを受けられる点も人気の理由です。

株価が大きく成長する「テンバガー(10倍株)」も狙える可能性があり、長期投資で安定したインカムゲイン(資産保有による利益)を得られる点も魅力です。

単元未満株での取引も可能ですが、株主優待の対象外になるケースが多いため注意が必要です。

投資を始める際は、分散投資を意識し、無理のない範囲で運用しましょう。

株式投資がおすすめな人
  • 自分の知っている会社や業界の株に興味がある人
  • 多少の値動きに一喜一憂せず、長期で構えられる人
  • お金の勉強をしながら投資してみたい人
  • 自分で調べて選ぶのが好きな人
  • 少額から投資を始めたい人

初めての株式投資なら松井証券

松井証券
口座数 約163万口座
口座開設・取引までの日数  最短申し込みの当日
売買手数料 国内株:1日50万円まで無料
以降、100万円ごとに1100円NISA:無料
つみたて投資枠
銘柄数
245本
成長投資枠
対象商品
国内株 / 外国株/ 投資信託
(約1,145銘柄)
投資信託
銘柄数
1,885本
外国株 米国株(4,670銘柄)
クレカ積立
貯まるポイント 松井証券ポイント
クレカ積立
ポイント還元率
ポイント投資 投資信託
(商品・ギフト券・dポイント等との交換も可能)
IPO実績 70社(2023年) / 54社(2022年) / 56社(2021年)
取引ツール(PC) ・ネットストック・ハイスピード
・株価ボード
・チャートフォリオ
・アクティビスト追跡ツール
・フル板情報
・マーケットラボ
スマホアプリ ・松井証券 日本株アプリ
・株touch
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運営会社 松井証券株式会社
住所 東京都千代田区麹町一丁目4番地
登録番号 関東財務局長(金商)第164号

関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説

投資信託

初心者に投資信託がおすすめな理由
  • 100円や1,000円といった少額から投資を始められる
  • 株式投資と比較して、値動きが穏やかで安心感がある
  • 運用をプロに任せられるので、手間がかからず、専門知識もいらない
  • 1本の商品に投資するだけで、分散投資ができる
  • 積立投資なら、ほったらかし投資ができる
  • 商品の選択肢が豊富で、リスク許容度や目的に合わせて選べる
  • NISAなどの非課税制度も利用できる

資産運用に対し苦手意識や難しいと感じている方におすすめの資産運用が、投資信託です。

投資信託とは、投資の専門家が投資家から集めたお金で資産運用をすることであり、資金を投資のプロに渡して代わりに資産運用をしてもらう投資商品です。

投資信託の魅力は大きく4つあります。

投資信託の魅力
  • 少額投資ができる
  • 分散投資ができる
  • プロに任せられる
  • 豊富な選択肢

投資信託は、さまざまな投資先の中からプロが選び抜き投資をしてくれます。

取り扱うものは株だけでなく不動産や債券など種類は様々であり、投資先の種類が多い分、リスクが分散されています

また100円から始められる投資信託があるほど、少額投資も可能です。

自分であれこれ考えたくはない、なかなか資産運用に費やす時間がない、そんな方はまず投資信託から始めてみてはいかがでしょうか。

投資信託がおすすめな人
  • 少額から無理なく投資を始めたい人
  • 投資の知識や経験が少ない人
  • 分散投資でリスクを抑えたい人
  • 忙しくて運用に手間をかけられない人
  • 長期的にコツコツ資産形成がしたい人
  • 投資に対する不安が強い人

投資信託おすすめ人気ランキング【2025年2月】初心者でも買いやすい銘柄は?

投資信託ならSBI証券

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口座開設・取引までの日数  最短翌営業日
売買手数料 国内株(現物・信用取引):約定代金にかかわらず無料
単元未満株:無料
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つみたて投資枠
銘柄数
250本
成長投資枠
対象商品
国内株 / 外国株/ 投資信託
(約1,281銘柄)
投資信託
銘柄数
2,620本
外国株 9カ国に対応
米国株(5100銘柄以上)、中国株(1700銘柄以上)、ロシア株、韓国株、アセアン株
クレカ積立 〇(三井住友カード)
貯まるポイント Vポイント
クレカ積立
ポイント還元率
カードの年間利用額とランクによる
通常カード:年間利用額 10万円以上で0.5%
年間利用額10万円未満だと0%
ポイント投資 国内株、投資信託
利用可:Vポイント / Pontaポイント / dポイント
IPO実績 91社(2023年) / 89社(2022年)/ 122社(2021年) / 85社(2020年) / 82社(2019年)
取引ツール(PC) ・HYPER SBI 2(国内株式版)
・HYPER SBI
・SBI CFDトレーダー
スマホアプリ ・SBI証券 株アプリ
・SBI証券 米国株アプリ
・かんたん積立 アプリ
・HYPER FXアプリ
・HYPER 先物/オプションアプリ
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提携銀行 SBI新生銀行、住信SBIネット銀行

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もちろん投資信託以外のサービスも満載ですから、慣れてきたら他の資産運用方法も試してみると良いでしょう。

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SBI証券の詳細
運営会社 株式会社SBI証券
住所 東京都港区六本木1-6-1
登録番号 関東財務局長(金商)第44号

SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説

ポイント投資

初心者にポイント投資がおすすめな理由
  • 現金を使わずに、投資体験ができる
  • 100ポイント(=100円)程度の少額から投資できる
  • お試し感覚で投資ができるので、投資の体験や練習として最適
  • 将来的には、本格的な投資にもつなげられる

ポイント投資は、現金ではなく、ポイントを利用して投資を行う手法です。

たとえばSBI証券では、Vポイントを貯めつつ、貯まったポイントは投資の際に使用できます。

SBI証券 ポイント投資(参照:SBI証券)

貯まったポイントは投資だけでなく通常の買い物等でも使用できるため、初心者からでも無理なく投資ができる点がポイント投資の魅力です。

得られる利益は小さなものかもしれませんが、投資を味わいたいならもってこいの方法です。

なお、ポイント投資でも手数料がかかるうえ、元本割れのリスクもあります。

購入した金融商品の価値が下がれば、投資したポイント相当額よりも資産額が減る可能性もあるため、おこなう際はデメリットも把握したうえで始めましょう。

ポイント投資がおすすめな人
  • 投資はしたいけど、お金を使うのが怖い人
  • 投資の仕組みを学びながら、体験したい人
  • 少額から始めたい人
  • 投資の知識や経験がない人
  • 忙しくて手間をかけたくない人
  • ポイントを有効活用したい人

REIT(不動産投資信託)

初心者にRIET(不動産投資信託)がおすすめな理由
  • 1万円前後の少額から不動産投資ができる
  • 物件の管理や修繕などの手間がかからず管理が不要
  • 複数の不動産に分散投資するので、リスクが抑えられる
  • 賃料収入や不動産売却益をもとに、比較的高い分配金(配当)が期待できる
  • 株式と同じように、自由に売買できる
  • 専門家が運用しているので、初心者でも安心して投資できる
  • NISAなど非課税制度も活用できる

REIT(不動産投資信託)は不動産(オフィスや商業施設など)に投資し、不動産の賃貸収益や売買益などの利用益を分配する方法です。

投資家から集めた資金で不動産を保有し、そこから生じる賃料収入や売却益などを投資家に分配する投資信託。

引用元:投資の時間REIT(不動産投資信託)

不動産投資信託とも呼ばれており、小額から始められる特徴があります。

REIT(不動産投資信託)のメリットは下記の通りです。

REIT(不動産投資信託)のメリット
  • 少額で投資を始められる
  • 高利回りの分配金が期待できる

REIT(不動産投資信託)は、少額で不動産に投資できるうえに、投資先はオフィスビルや商業施設、住宅など多岐にわたる物件に投資できるため、リスクを抑えた投資が可能です。

また、株式のように売買が可能なため流動性が高く売買のタイミングを選びやすい点もREIT(不動産投資信託)の魅力です。

しかし、REIT(不動産投資信託)は不動産市場の変動や金利の影響を受けることも多いなどデメリットも存在します。

REIT(不動産投資信託)の価格変動や分配金が期待よりも少ない可能性もあるため、投資する際は注意が必要しましょう。

RIET(不動産投資信託)がおすすめな人
  • 少額から不動産投資をしたい人
  • 株や投資信託だけに偏らない投資がしたい人
  • 管理や運用に手間をかけたくない人
  • インフレ対策がしたい人

不動産投資クラウドファンディングおすすめランキング23選【2025年2月】

債券

初心者に債券がおすすめな理由
  • 値動きが安定していて、リスクが低い
  • 基本的に元本保証があるので、安心感がある
  • 預金より高い利率が設定されている

債券とは、国や地方公共団体、企業などが一般の投資家から借り入れをおこなう目的で発行された借用証明書です。

債券には種類があり、国債(国が発行した債券)や地方債(地方公共団体が発行した債券)、社債(企業が発行した債券)などが存在します。

債券の魅力は、預金よりも高い金利で運用できる点です。

たとえば個人向け国債は金利は0.65%(2024年11月現在、下限0.05%)となっており、メガバンクなどの普通預金金利0.1%程度よりも高い金利で運用できます。

債券はリスクの低さや、長期的な運用に向いていることが大きなメリットです。

元本保証もあるため、満期になれば債権の額面金額を受け取れるローリスク・ローリターンな商品です。

ただし、債券にもいくつかの注意点もあります。

たとえば、価格が変動することがあったり、売りたい時にすぐに売れない場合(流動性リスク)があります。

また、発行した国や会社が破綻すると、利息や元本が受け取れなくなる可能性(信用リスク)もあるので、十分に気をつけましょう。

債券がおすすめな人
  • 安全性・安定性を重視する人
  • 元本保証がある投資先に投資したい人
  • 預金よりも高い利回りを目指したい人
  • 長期的な運用を考えている人

外貨預金

初心者に外貨預金がおすすめな理由
  • 銀行で円を外貨に変えて預けるだけなので、仕組みがシンプルで始めやすい
  • 少額から始められる
  • 円預金より高い金利が期待できる
  • 円安になれば為替差益も狙える
  • 複数の通貨で資産を持てば、資産分散もできる

外貨預金とは、日本の通貨ではなく外国通貨建てで預け入れる預金のことを指します。

円預金との違いは、金利が高めである・為替変動により利益が発生する点です。

どこの国の通貨によるかでも変わってきますが、円預金と比べれば高金利なケースが多いため、預けている間利息を受け取れます。

受け取った利息をさらに投資すれば、複利の効果も得られます

また外国の通貨であるため、為替変動の影響を受けるところもポイントであり、円安・円高を活用して利益を狙えに行けます。

外貨預金がおすすめな人
  • 円預金より高い金利を得たい人
  • 株や投資信託が怖い人
  • 為替や海外の通貨に興味がある人
  • 分散投資がしたい人
  • 将来的に海外でお金を使う予定がある人

初心者が投資する際におすすめの制度・サービス

初心者から投資をおこなう際には、様々な制度やサービスの利用をおすすめします。

NISAやiDeCoなどの運用して得た利益を非課税にできる制度は、利用することでよりお得に投資をおこなえます。

非課税となるNISA、iDeCoは国が用意した優遇制度となっているため、初心者でも安心して利用できる特徴が存在します。

また、制度以外にもAIが最適な投資プランの提案をおこなうロボットアドバイザーもおすすめです。

以降では、初心者が投資する際のおすすめ制度・サービスをご紹介します。

初心者が投資する際におすすめの制度・サービス
  • NISA・つみたてNISA
  • iDeCo
  • ロボットアドバイザー

NISA・つみたてNISA

NISA(少額投資非課税制度)とは、長期的な資産形成を支援する制度です。

2024年9月時点での口座数は2,509万口座であり、2024年1~9月までの増加件数は384万件と日本証券業協会は公表しました。

口座数
(単位:万口座)
全金融機関 うち金融機関
(証券会社除く)
証券会社 うち証券会社10社
2023年12月末時点 2,125 697 1,428 1,290
2024年1~9月時点 384 49 335 286
2024年9月時点 2,509 745 1,763 1,575

(参照元:日本証券業協会NISA口座の開設・利用状況(2024年9月末次点))
NISAは株式や投資信託等の運用で得た利益を非課税にできる制度です。

通常、株式投資や投資信託などの投資によって発生する利益には税金がかかります。

NISA以外の口座を利用する場合、約20%の課税がされるため100万円も受けたら約20万円が税金として徴収されます。

NISA口座を利用することで約20%の課税が非課税となるため、手元に残る金額を増やすことが可能です。

2024年1月からスタートした新NISAは、「一般NISA」と「つみたてNISA」を一本化し、非課税枠の拡大や制度の恒久化など、複数の大きな変更が加えられました。

旧制度(〜2023年) 新NISA(2024年〜)
制度の種類 一般NISA・つみたてNISA(いずれか片方のみ) つみたて投資枠+成長投資枠の2階建て(併用可能)
年間投資枠 一般NISA:120万円/年

つみたてNISA:40万円/年

つみたて投資枠:120万円/年

成長投資枠:240万円/年

非課税期間 一般NISA:5年

つみたてNISA:20年

無期限
非課税保有限度額(生涯) 一般NISA:600万円(120万円×5年)

つみたてNISA:800万円(40万円×20年)

合計1,800万円(うち成長枠は1,200万円まで)

新NISAは、これから資産形成を始める人にとって、非常に魅力的な制度です。

将来に向けた資産形成の第一歩として、NISAを上手に活用し、自分に合った投資スタイルを見つけましょう。

iDeCo(イデコ)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、投資商品を運用し老後資金を準備する年金制度です。

公的年金(国民年金・厚生年金)とは異なり、加入は任意であり加入の申請、掛金の拠出、掛金の運用を全て自身でおこない、掛金とその運用益を年金として受け取れる特徴があります。

iDeCoには様々な税金メリットがあり、主なメリットは下記の通りです。

iDeCoのメリット
  • 掛金が全額所得控除
  • 利息・運用益が非課税
  • 受取時も一定額まで税制優遇

iDeCoは掛金が全額所得控除となるため、課税所得を減らせ、利用開始年分の所得税と翌年分の住民税が軽減されます。

また、NISA同様に運用によって得た利息や利益に対し課税が発生しないメリットがあります。

iDeCoでは原則60歳から「老年給付金」として需給を開始できるため、受取方法も自分で選択可能です。

一時金(一括受け取り)か年金(分割受け取り)、または一時金と年金の併用まで選択できるうえ、いずれの方法も各種控除の対象となります。

一定額まで税金がかからないため、老後資金に不安がある方におすすめの制度です。

なお、iDeCoは原則60歳の「老年給付金」までは引き出せないため利用する際は注意しましょう。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AIやアルゴリズムを活用して、最適な資産運用プランを提案・運用してくれるサービスです。

利用者の年齢・資産状況・リスク許容度・投資目的などの情報をもとに、提案や運用をしてくれます。

ロボアドバイザーは、大きく分けて2つのタイプに分かれます。

ロボアドバイザーの2つのタイプ
助言型(アドバイス型) 利用者に最適な資産配分や投資プランを提案するが、実際の売買や運用は利用者自身が行う
投資一任型(運用型) 資産配分の提案だけでなく、実際の運用・売買・リバランスまで全てロボアドバイザーが自動で実施する

ロボアドバイザーは、質問に答えるだけで、プロのような資産配分を提案・実行してくれるサービスです。

投資一任型のロボアドバイザーであれば、運用や売買だけでなくリバランスまでしてくれるので、ほったらかし投資ができます。

しかし、手数料がやや高めであったり、元本保証もなく損失の可能性もあるため、仕組みやリスクをしっかり理解した上で利用しましょう。

年代別におすすめの資産運用方法

資産運用は年代によっておすすめの方法が異なります。

20代~30代の場合は、長期的な資産運用が可能であるため計画を立ててお金を増やす方法がおすすめです。

一方、40代~50代の場合は老後資金を残したうえで資産運用に取り組む必要があります。

以降では、年代別のおすすめ資産運用の方法を解説します。

年代別におすすめの資産運用方法
  • 20代~30代におすすめの資産運用
  • 40代~50代におすすめの資産運用

20代~30代におすすめの資産運用

20代~30代の場合、投資信託や株式投資など長期的に資産を増やせる資産運用がおすすめです。

投資信託は、投資の専門家が投資家から集めたお金を一つの大きな資金として投資・運用し、それぞれの投資額に応じた配当を得られる金融商品です。

自分たちで投資をおこなう必要はなく、投資の専門家が代わりにおこなうため初心者からでも始めやすく、長期的な資金増加を狙えます。

投資信託の利用に合わせ、資産運用時に発生する利益が非課税になるNISAやiDeCoの利用も並行しておこなうことで、よりお得に収益を得られます。

また、預金がある程度増えたら投資信託だけでなく株式投資にチャレンジするのもおすすめです。

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40代~50代におすすめの資産運用

40代~50代は投資信託や株式投資、債券など老後を見据えた安定的な資産運用がおすすめします。

20代~30代と比べ既にまとまった資産がある場合も多いため、株式投資などの積極的な資産運用方法をしましょう。

なお、40代~50代が資産運用をおこなううえで最も意識すべき点は、老後の資金を残すことです。

債券はローリスク・ローリターンで収益を得られるほか、不動産投資も不動産自体が資産となるため無理なく資産運用がしやすいためおすすめです。

初心者が資産運用の方法を選ぶポイント

資産運用を始める際には、自分の目標やリスクとリターンのバランスなどを考慮し選ぶ必要があります。

資産運用は期間や目的により適した投資方法が異なります。

開始する前には自身の目標を明確にし、適した方法を探しましょう。

また、投資には必ずリスクとリターンが存在するため、選ぶ際にはバランスも考える必要があります。

以降では、初心者が資産運用の方法を選ぶポイントを解説します。

初心者が資産運用の方法を選ぶポイント
  • 目標に合った投資を選ぶ
  • リスクとリターンのバランスを考えて選ぶ

目標に合った投資を選ぶ

投資を始める際には明確な目標設定が重要です。

投資を始める際に明確な目標設定が重要な理由
  • 投資の目的によって取るべきリスクが変わる
  • 投資スタイルや商品選びがブレにくくなる
  • 相場の変動にも動じにくくなる
  • モチベーションの維持がしやすくなる

目標を設定すれば、自分の目的やリスク許容度にあった最適な投資方法が見つけやすくなります。

例えば短期間でリターンを得たい場合は株式投資やETF(上場投資信託)などの流動性が高く、リターンの大きな投資がおすすめです。

老後資金の確保など長期的な投資を検討している方は、リスク分散が可能な不動産投資や債券など安定的にリターンを得られる投資をおすすめします。

リスクとリターンのバランスを考えて選ぶ

リスクとリターンのバランスを考え選ぶことも、資産投資においては重要です。

一般的に投資ではハイリスクな方法ほど大きなリターンを期待でき、ローリスクの投資はローリターンとなります。

ハイリターンな投資方法としてFXや先物取引などの投資方法が挙げられ、FXなどは高いリターンを得られる分、発生する損失も非常に大きいため、ある程度投資に慣れてからおこなうことをおすすめします。

また、リスクを抑えるおすすめの投資方法が「分散投資」です。

リスクを分散する方法
  • 資産クラスの分散:株式・債券・不動産・コモンディティ(金や原油など)など、値動きやリスクの特性が異なる複数の資産に分散する
  • 地域の分散:投資先を日本だけでなく、海外の株式や再建などに分散する
  • 銘柄の分散:同じ資産クラス内でも、複数の企業や債券、投資信託などに分散する
  • 時間の分散:投資するタイミングを一度にせず、複数回に分けて定期的に投資する

株式や債券、REIT、ETFなど異なる投資に資産を分散させることでリスクを軽減しリターンを得やすくなります。

適した資産運用方法を検討する際には、必ずリスクとリターンのバランスを考慮しましょう。

初心者に資産運用の需要が高まった理由

資産運用は年々若年層を中心に需要が高まっています。

需要が高まった理由として、老後30年間で約2,000万円が不足する「老後2000万円問題」や近年の定期預金での利息の少なさや物価高による貯蓄の減少などが考えられます。

資産運用はリスクもありますが、その分得られるメリットも多いため需要が高まっている傾向にあります。

以降では、資産運用の需要の高まりについて解説します。

資産運用がおすすめな理由
  • 老後2,000万円問題
  • 定期預金は金利が低いから
  • 貯金にもリスクはある

①老後2000万円問題

老後2000万円問題とは、2019年6月に金融庁の金融審議「市場ワーキング・グループ」の報告の公表した「高齢社会における資産形成・管理」において、老後の生活で2000万円足りていないという報道により発生した問題です。

老後に2000万円用意しておかなければならない問題は、資産運用への需要を高める大きな要因となりました。

報告書では、高齢夫婦無職世帯の実収入(209,198円/月)から実支出(263,718円/月)を引いた54,520円を毎月赤字額とし、毎月の赤字額が20年間ないしは30年間積算して2000万円が不足すると公表されました。

金額は平均の不足額から導き出されたものであるため、決してすべての家庭に当て嵌まるわけではありません。

しかし、報告書により老後の資金を安定させ少しでも将来に備えるために、資産運用について考える人は増えています。

②定期預金は金利が低いから

定期預金によって資産運用を考える人もいますが、一般的な定期預金の金利はなんと0.001%ほどです。

債券はローリスクながら、金利が0.05%と定期預金よりも高く安定した金利を得られる結果となっています。

定期預金は100万円を1年預けても、利息は10円しか発生しません。

着実とはいえ効率がいいとはいえないため、より良い資産運用を考えなければならない時代になっています。

④貯金にもリスクはある

資産運用ではなく貯金で資産を備えることを検討される方も多いかもしれませんが、貯金にもリスクは存在します。

貯金で発生するリスクは「物価の上昇」です。

2020年基準「消費者物価指数全国 2024年9月分」によると、下記の3点で指数上昇が確認されています。

消費者物価指数
  • 総合指数:108.9(前年同月比は2.5%上昇)
  • 生鮮食品を除く総合指数:108.2(前年同月比は2.7%の上昇)
  • 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数:108.4(前年同月比は2.4%の上昇)

食品や光熱・水道などが物価高騰の主な要因となり、総合指数を上げる結果となりました。

食品や光熱・水道代は生活において欠かせず、貯金しているだけではただただ値上がりに苦しむしかありません。

資産運用をして資金を増やしておけば、物価上昇にもついていけるでしょう。

初心者が資産運用を始める際の注意点

資産運用はやり方によっては少なからずリスクが発生してしまいます。

なんとなくやっているだけでは、思っているような成果が出ない可能性も考えられます。

資産運用をスムーズに進めていくためには、リスクの把握や余裕のある資金確保、生活費へ手を付けないなどの点を意識しましょう。

以降では、初心者が資産運用を始める際の注意点を解説します。

初心者が資産運用を始める際の注意点
  • リスクをきちんと把握する
  • 資金は余裕を持って確保しておく
  • 生活防衛資金には手を出さない

リスクをきちんと把握する

資産運用はローリスクであっても、リスクは0ではありません。

どの資産運用方法にどのようなリスクがあるのかは、常に把握しておきましょう。

万が一失敗してしまった場合、損失はどれくらい発生してしまうのか理解しておくことが重要です。

またリスクの分散も意識しておきましょう。

1つの方法だけで資産運用をするのではなく、債券や不動産、株式など複数の方法で運用していくのがおすすめです。

資産を分散することで1つの運用手段でダメージを受けても、他の運用でカバーできる可能性が高まり安定的な資産形成が可能となります。

分散だけでなく、長期的に取り組むこともリスクの低下に効果的です。

短期で一気に資金を増やすのではなく、長期的にコツコツ増やしていくとローリスクで資産運用ができるため長期的な資産運用もおすすめです。

資金は余裕を持って確保しておく

資産運用は、元本が大きければ大きいほど利益も大きくなります。

例えば10万円で資産運用するのと、1000万円で資産運用するのとでは結果は大きく異なります。

投資する資金がいくらかによって資産運用の効率が変わってくるため、最初はいかに資金を用意できるかがカギを握るでしょう。

リスクを抑えつつスタートさせたい方は、1株から始められる少額投資をおすすめします。

なお、資産運用に取り組む際は余裕をもって資金を確保しましょう。

生活防衛資金には手を出さない

資金があればあるほど資産運用の効率よく利益を得られますが、必ず生活防衛資金を除いた資金でおこないましょう。

生活防衛資金とは万が一のトラブルに備えためておく生活費であり、子どもの教育費などといった貯金とは異なります。

生活防衛資金を削ってまで資産運用をしてしまうと、損失が発生した際に受けるダメージが多くなり、生活自体が困窮してしまう恐れがあります。

生活防衛資金として使う資金は別の口座に入れるなどして確保し、必ず投資用の資金と分けて管理しましょう。

残す生活防衛資金は、約生活費6ヶ月分はあると安心して資産運用が可能となります。

また、家族構成別のおすすめ生活防衛資金の期間や費用は下記の通りです。

家族構成 独身一人暮らし 夫婦二人暮らし 子どもがいる家族
期間 3ヶ月~半年 3ヶ月~半年 6ヶ月~半年
費用 約465,000~930,000円 約837,000~1,674,000円 約1,836,000~3,672,000円

今すぐ資産運用を始めよう!

オススメの資産運用は1つではありません。

自分に合った方法で、少しずつ資産を増やしていきましょう。

将来のためにお金を増やしたいなら、資産運用は今すぐ始めるべきです。

慣れてきたら、上級者向けの投資にも手を出してみるのも1つの手。

よりよい生活を目指して資産運用をしてくださいね。