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【投資家への注意喚起記事】信頼できる?投資助言会社がやっていた「ズルい取引」とは

2025年、金融当局からある金融庁登録の某投資助言会社に対して、重大な法令違反があったとして行政処分を求める勧告が出されました。

投資初心者の方も「まさかそんなことがあるなんて」と驚くような実態が明らかになっています。


■ 1. おすすめ銘柄の裏で“こっそり利益”

この会社は毎週「この株がオススメです!」といった投資助言を出していました。

ところが実はその裏で、助言を出す前に他人名義の口座を使って先に株を買い、助言を出して株価が上がったら売って利益を得るというズルい取引が行われていたのです。

つまり、

  • 自分たちが儲かるように情報を操作

  • 顧客はその「仕掛け」に巻き込まれていた

これは顧客の信頼を裏切る、**利益相反行為(インサイダーに近い行為)**とされ、非常に問題視されています。


■ 2. 嘘の実績や架空の情報で勧誘

さらに驚くのは、同社が投資助言の契約を取るために以下のような虚偽のメールを大量に配信していたことです。

  • 架空の「情報提供者」がいると装う

  • 実際には上がっていない株を「2倍になった!」とウソ

  • 存在しない買収情報を「確かな情報です」と偽る

これらのメールは延べ数十万人に送られており、まさに詐欺まがいの営業といえます。


■ 3. クレーム顧客にだけ「無料サービス」で口封じ?

顧客の中で不満を持った人には、契約終了後も「無料で助言を続けるから」と言って継続契約を取り付け、**特別な利益(合計888万円相当)**を提供していたことも判明しました。

これは公平性を欠き、法令違反にあたります。


■ 4. 経営陣は出社もせず…管理体制ボロボロ

こうした不正が長期間にわたって行われた背景には、

  • 経営陣が出社せず、現場を放置

  • コンプライアンス(法令遵守)意識が極端に低い
    という、企業としての体をなしていない管理体制の問題もありました。


■ 投資初心者が学ぶべきポイント

この事件から学べるのは、「登録された業者でも100%安全とは限らない」という現実です。

✔️ 投資助言会社の「実績」は必ず自分でも確認

✔️ メールや広告での「うますぎる話」は疑う

✔️ 無理な勧誘や不自然な条件は慎重に判断


■ まとめ

投資は自己責任の世界ですが、だからこそ**「信頼できる情報源」かどうかを見極める目**が重要です。

今回のようなケースがあることを知っておくだけでも、トラブルのリスクを減らせます。初心者の方も、「相手がプロだから安心」とは思わず、常に自分で考えて判断するクセをつけていきましょう。

元記事:https://lfb.mof.go.jp/kantou

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