バンドワゴン効果

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バンドワゴン効果 - マーケットの仕組みを垣間見る

昨年衆院選以降にデビューした投資家の皆さんに、標題のお話をご紹介します。
いつか役に立つ時が来るかと思います。是非ご一読ください。

<<要約>>
バンドワゴン(楽隊車)が賑やかに、ごく少数の人たちを乗せ、心地よい音楽を流しながら、なだらかな登り坂を進んでいる。
そのうち、音楽は大きな音と共に鮮明になってゆき、沿道にいる傍観者たちを次第に引きつけていく。

我慢できなくなった人々は、我先に次々とバンドワゴンに飛び乗る。
気がついたら、バンドワゴンには多くの人たちが群がり大賑わい。
それに伴ってバンドワゴンは重くなりスピードが落ち始める。
そうすると、飛び乗ることができなかった群集までも、何の苦労もなくバンドワゴンに乗ることが可能となる。
そしてついにその重みに耐え切れなりバンドワゴンは停止する。
停止するとさらなる群衆が…

前に進めなくなったバンドワゴンは、その重みでゆっくりと後退を始める。
これにより後ろに居た群衆がなぎ倒された。
バンドワゴンのバックはさらに速くなる。
なぎ倒される人は多くなり、上に乗っていた人たちも振り落とされ、パニックに陥る。

これにより軽くなったバンドワゴンは、一番最初に乗っていたごく少数の人たちだけを乗せたまま、音楽を流し、また前に進み始める。

そして次の街の… 沿道にいる人たちがまた・・・

出典:「デイトレード」オリバー・ペレス

以下、同書名言抜粋ご紹介

マーケットで成功する為には自ら血を流しお金を惜しまず、生活のほとんどを注ぎ込むことが必要です。市場への授業料は高い。それは否定しようもないところです。

しかし、あえて対価を支払う者に対する最終的な報酬は途方もないものとなる。成功したトレーダーが味わうことのできる自由は想像のつかないものです。まず知識を求めよ、利益はその次である。デイトレーディングは、人々が認識している以上に奥が深いものである。残念ながら金融業界の内外を問わず、多くの人々がデイトレーディングは熱狂的で、そして目にも止まらぬ速さで売り買いを行うアプローチであり、ポジションをオーバナイトで持つことは決してしないという間違った認識を持っているようです。

それも一つの方法ではあるが、それだけがデイトレーディングではありません。

取引で成功するためには人間性を捨てなければならない。真の意味で最高のトレーダーはウォール街なのです。彼らがゲームの巨人であり支配者なのです。ウォール街のマーケットメイカーの唯一の目的はトレーディングの全ての瞬間において銘柄のスプレッド(売値と買値の差)そう、鞘を取ることに尽きる。彼らは上値を追い求めていない。値上がりを求めていない。彼らの唯一の目的は鞘をとる事なのである。期待しすぎると、あるいは期待水準が高すぎることは、経験の少ない初心者である証。含み損を抱えたポジションを持ち続ける癖のあるトレーダーにとって、希望は大敵、希望はまさに行動が必要な時に行動を起こさない様に仕向けるもの。恐怖は知的な行動の妨げとなる。恐れは精神を委縮させ、その結果として判断過程を委縮させるだけでなく熟練したトレーダーにとっては極めて重要な直観を減退させる。勝とうという意識、平城な精神状態、そして適切な意識付けがなければ、非の打ちどころのない手法でも損失を招くことがある。生き残ることができた者、負け続けている苦しい時期を耐え抜いた者にこそ、成功の可能性が残されている。正しい銘柄を間違ったタイミングで買っていないか?間違った銘柄でも正しいタイミングで買えば利益になる。熟練したトレーダーになることを心の底から望むのであれば、損失をコントロールするというプロの負け方を学ぶことが重要な鍵となる。時間軸の変更は損切を正当化することにほかならない。

トレーダーとしての目標は損失を完全に回避することではない。頭を使って損失をコントロールすることであり、統計的に全ての取引で勝つことは出来ないという現実に従うようにすることである。最大の敵はどこか遠くのトレーダーでもマーケット参加者でもなく、己の中にいることを忘れてはならない。ホームランは敗者の為にある。心の底から成功を望むのであれば、夜と早朝の静けさの中で、世界やマーケットがまだ休んでいる時に準備を進めなければならない。トレーダーとして成功するには心底トレーディングを辞めたくなる日を耐え忍んで明日を迎える経験が不可欠である。勝つためには継続しなければならない。勝つためには「才能ある敗者」としての経験を経なければならない。損失の原因の中で一つのカテゴリーが他よりも多くなっていることに気付くはずである。逆に、アプローチに問題があって勝つことはある。常に反対の発想を持つことによって彼らと一線を画すことが出来る。より多くの資源を求める以前に、手元にある資源を十分に活かしきっているだろうか?己こそが最大の敵なのである。自分自身を征服したトレーダーはその他のものの征服している。トレーディングを極めることは自分自身を極めることの副産物なのである。その銘柄が職務を遂行しない兆候を見せた場合には、すかさずクビにすべきである。戦場は戦術に疑問を持つ場所ではない。実世界においては、いかに戦略が健全であり現実的なものであっても、全ての取引では勝てはしない。株価の上昇を招く力は、この世界に一つだけ存在しており、それは単純に売りを上回る買いが存在するということ。困難な問題に直面しても、我々が革新的な変化を成し遂げられるのなら困難は素晴らしいものになり得る。負けたことによって機能していないものを捨て、機能しているものを強化することが出来た。損切ったトレーダーは正しいポジションを取れる次なるチャンスを獲得している。熟練したトレーダーは、平均以上のパフォーマンスは大きな利益を上げたからではなく、損失を抑えたからであることを理解している。

誓い・自分のトレーダーとしての最大の欠点について、常に注意を払うことを誓います。
誓い・利益を考える前に、必ずリスクを考えることを誓います。

「私が今日成功しているのは昨日致命的な失敗をしているからです」。つまるところ、負けた取引が取引手法、技術、そして勝つための戦略を身につける動機となった。

出典:「デイトレード」オリバー・ペレス


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