ドル/円相場の歴史(円安への反動→円史上最高値へ)

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プラザ合意後1988年まで続いた円高も、

1989年から1990年にかけては円安方向の修正局面を迎えることとなり、1990年4月には160円まで円安になりました。
この背景としては、国内機関投資家の外債投資規制が緩和されたこと、バブルによって含み益が増大した生保などの国内機関投資家が対外資産への投資を活発化させたことが原因です。

1990年に160円水準まで戻した円相場は、その後5年間にわたって再び円高傾向が強まり、1995年4月には1ドル=79円75銭という史上最高値をつけました。
この円高の背景は、80年代後半に積極的に海外投資をした機関投資家が、株式市場の暴落(バブル崩壊)により含み益が激減したために、急激な円高によって巨額の為替差損を抱えた海外資産を売却したこと、ソルベンシー・マージンの導入により、機関投資家が海外投資から撤退をしたこと、バブルが崩壊した日本経済の内需が冷え込んだため、輸入が落ち込み、貿易黒字が増加傾向を示したことが原因です。
中でも巨額な経常黒字が決定的な需給要因となり、協調介入による円売りもこの期間はほとんど効果をあげませんでした。

出典:FX museum


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