地政学的リスクについて

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金融市場に影響を与えるリスクには様々なものがあります。

価格変動リスク・外国為替リスク・流動性リスク・金利変動リスク・信用リスク、そして現在では世界的規模で金融市場に最も大きな影響を与えているのが「地政学的リスク(地政学リスク)」と呼ばれるものです。

もともと地政学はドイツのカール・ハウスホーファーが提唱した地理的な位置関係が国際関係に与える影響を研究する学問でした。第二次大戦後60年近くを経て最近は異なる観点から脚光を浴びだしました。それは地域紛争(戦争)やテロの勃発など特定地域が抱える政治的・経済的・軍事的な緊張の高まりが、世界経済全体の不安要素となるという事でした。

このことを指して「地政学(的)リスク」と呼ばれています。

具体的に言い換えると「政治と地理的条件の関係やその変化によって景気がさらに悪化するリスク」と捉えることができます。

地政学的リスクの2大要因は「地域紛争の勃発」と「テロの脅威」です。経済が発展して国際化が進む中で、その地政学的リスクは全世界的に影響を及ぼすと考えられています。これは、アメリカ連邦準備理事会(FRB)が2002年9月に発表して以来、市場にも広く認識されるようになりました。戦争の開始や終結、又はテロを事前に予測するのは難しく、突発的に発生した場合には、企業行動や消費者心理に影響を与えるだけでなく、外国為替相場や株式市場の乱高下を招き、その他の市場にも混乱を招くなど全世界的な経済活動の障害になります。現在イラク情勢など中近東問題だけでなく、北朝鮮問題やアジア各国で見られるテロや紛争など、今後その影響が増大しそうな問題が山積しており地政学的リスクが世界経済、日本経済そして金融市場にとって最大の懸念となりそうな状況にあります。このことから、今では地政学的リスクをファンダメンタルとして考えることができると考えます。


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