FXで破産する人が、なぜこんなにも多いのだろうか?

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2007年夏以降の急激な円高により、

それ以前の 『円売り外貨買いさえしていれば誰でも儲かる』 という相場は終焉を迎え、多くの日本人投資家が破産に追い込まれました。

特に酷かったのは8/178月記事と3/173月記事の大底へと向かう局面だったのではないでしょうか。多くのスワップ派と呼ばれる方々が、FX市場からの退場を余儀なくされました。

振り返るとチャートにもその時のパニックがハッキリと描かれており、通常売りたくない局面での「投売り」や、ロスカットの「スパイラル」が起こりました。
大河に存在するダムが上流から順に決壊していくような...そんなイメージです。

平静を取り戻した後でよく観察してみると、そこはロングポジション構築の最高の機会となっていることが多いのも事実ですが、それは後講釈であり、市場参加者がそこまでポジションを持たずに迎えるということは不可能に近く、また実際にその暴落をリアルタイムに見ている者にとっては、そこから始める人以外手出しはできなかったと思います。

人は、勝っている間は過信や慢心により勉強や研究はおろか、振り返って相場を分析し成果や反省をまとめるという努力すらもしないものです。
今となっては個人投資家(ほとんどがFX?)の巨額の脱税事件が世間の話題に上ったのも懐かしく、その中には社会的に成功され引退後、200万円?を数年で100倍以上にした方も含まれていました。
今回の急激な円高は、そういった方々のそれまでのハイパフォーマンスを、税金や名声と共に奪っていきました。(※当然税金は「奪われた」ではありませんが...(笑))

なぜ、彼らはFXで失敗したのでしょうか?

答えは、
ほとんどの人が、不幸にもトレードを始めるときに、「リスク管理という投資家にとって最も重要なファクター」に対して十分な指導を受けてこなかったためです。
スワップ派で言うと「レバレッジ」の本当の意味を理解していなかったことが原因です。

もうひとつ、これはスワップ派だけでなく、トレーダーにも共通することですが、
「ファンダメンタル分析とテクニカル分析だけではこと足りない」ということを知らない、
付け加えれば、前記に心理的力学分析が必要(出典:ゾーン — 相場心理学入門 )ということを知らないことが原因です。
続きは来週。

昨年夏から始まった急激な円高について、W2C(ウィンスクエアクラブ)代表のFXマンと、私W2C-Blog担当のMaeKoJimaが対談形式で振り返ってみたいと思います。

FXマン :「いまのところ、3月17日がクロス円の底値となっていますが、今回のような急激な円高リスクはもう去ったと考えてもいいのですか?」

MaeKoJima :「5月8日からの円高が下落トレンドへの回帰ではなく、今のところ調整(安値切り上げ)のように見えますので...高値更新アップトレンド形成となることを個人的には強く望んではいますが。」

FXマン :「昨年夏からの円高、クロス円暴落についてその原因を振り返るということですが。。。」

MaeKoJima :「ひとつはインターネットのブロードバンド化普及とモバイル端末の進化等インフラが急速に整備されたことがあげられると思います。」

FXマン :「といいますと?」

MaeKoJima :「加えてここ数年で、FX取引環境が飛躍的に向上し(今ではほとんどインターバンクレートと遜色ないレートを手数料なしという異常な状態で)、世界的に見ても大金持ちに分類される日本人がにわかトレーダーとして多数参戦、これにより...」

FXマン :「プレーヤーの質が激変したことと、マーケット参加者のそれまでの『秩序』が乱され通じなくなったということですね。」

MaeKoJima :「上図はポンド/円の週足チャートです。4つの点線丸で囲った部分ですが...   今思い出しても、特に2006年夏からの一方的な円安(俗に言う円キャリートレード)はひどかった...  リスク管理をすることがバカバカしくなるほどでした。」

MaeKoJima :「図中4つある赤丸すべてが、今思えばキモノトレーダー(「東京の主婦」とも言われていた)によるバーゲンセールによるもの。(日本人投資家の例えです。)   当時を思い出すと『そろそろ調整売りがはいるぞ』と注意する感覚が、徐々に薄れていったことを憶えています。」

FXマン :「確かに、大陰線の次の週には倍返しのような陽線が連続でたっていますね。   2007年春のチャイナショックまで全く調整売り(利食い・ガス抜き)らしきものもない...   ショートから入ったらひとたまりない形してますね。(笑)」

MaeKoJima :「笑い事ではありません。当時参加しているものにとっては、『何も考えずフルレバで円売りしている人だけが大もうけ』という異常な構図・相場が1年も続き、利食ってしまうとまともな感覚の人はもう二度とポジションがもてないような状況でした。」

FXマン :「なるほど。私は2007年以前の為替相場を知りませんが、そう言われてみると確かに...  特に最後の250円までの急上昇は完全にアクセレーションをおこしてますね。今だからわかりますが、その時は買えば儲かるムード一色だったんでしょうね。こんな高値でもあがっていくのは、売る人よりも圧倒的に買う人が多かったという事ですから。」

MaeKoJima :「正常な調整を経ることなく、これだけ一方向にポジションが溜まってしまった結果、このような異常なトレンドを形成し、今回の大暴落(円高調整)へと繋がっていったのだと考えています。」

MaeKoJima :「ただ、今は少し冷静に、やはりヘッドアンドショルダー完成も再確認すると、今後はレンジを形成しエネルギーをためて円安トレンドが復活していくような感じのイメージを描いています。   もうすでにロスカット連鎖が起こるようなポジションも残ってませんし...   円キャリートレード復活の日が近いことは高木先生の「Dr.高木の為替相場を読む」を是非ご一読ください。(長文で読み応えありますが...)  日本のファンダメンタルズはいまさら言うまでもなく、相も変わらず世界最弱が再確認できますから。」

P.S.
本日は、W2C発足1周年記念日。振り返ってみますと、発足後いきなりの荒れ相場に巻き込まれ、「よく生き残ってこれた」とつくづく思ってしまいます。
今後も体力の続く限り粉骨砕身の覚悟で臨みますので、末永きお付き合いをどうぞ宜しくお願いいたします。


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